今回はカップル率高め。[レンタルDVD鑑賞日記その803]

 3月5日に、2022年11月リリースの『心霊闇動画71』を鑑賞。とある民泊を利用したカップルを襲った出来事とそのひと幕を記録した《宿泊した一軒家》、ドライブの帰り、深夜のコンビニで言い争う男女を盗み撮りしたカップルが思わぬ事態に見舞われる《痴話ゲンカ》、女優が友人に力を借りて台本の読み合わせをしていたときに撮影された怪異と、背後の出来事を追う《オーディションの練習》など、全6篇を収録。
 とうとう追いついてきました……しかし相変わらずリリースの早さは衰えてないので、油断したらすぐに引き離されるだろうなー。
 今回も演出は大門孝雄、ただ、いちど離れる前と比べると、若干ながら観ていて面白い、というクオリティを保っている気がします。《宿泊した一軒家》や《痴話ゲンカ》、巻末の《オーディションの練習》は特に、投稿者や関係者の話によって紐解かれる背景が興味深い。
 が、興味深いその一方で、肝心の映像の物足りなさと、調査が同じ場所でのインタビューや電話での取材に限られている、というのがなんだか詰まらない。演出補・尾崎香仁が演出を手懸けた巻では、映像を撮った場所を投稿者らと訪れて検証する、という下りがあるお陰で、映像そのものの不可解な面がちょっと際立っていたのですが、大門演出ではここが簡略化されているのがどうにも物足りない。未だにほぼ毎月リリースしているようで、このペースを維持するためには1本の映像に割く時間、予算を抑えねばならない、という事情もあるのかも知れませんが、それにしたって、もうちょっと丁寧な取材をしてもいいのでは、と思うのです。なにせ前述した“背景が面白い”3本、ぜんぶ肝心の映像より、投稿者が喋っている部分の方が明らかに長いしね。話としては面白くとも、絵変わりしないので飽きてしまう側面もある。
 このシリーズの売りはペースの早さ。しかし、それで犠牲になっているものを思うと、やっぱり少なくとも半分くらいにペースを落とした方が賢明だと思う……そう言いつつ、とりあえずは観ていられるので、今後も借りるつもりではありますが。

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