『乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび』 芦辺拓+江戸川乱歩 判型:四六判ハード 版元:KADOKAWA 発行:2024年1月31日 isbn:9784041146354 本体価格:1900円 商品ページ:[amazon/楽天/BOOK☆WALKER(電子書籍)] 2023年4月24日読了 |
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江戸川乱歩が自身初の長篇本格探偵小説として連載を始めながら、連載3回で中絶してしまった幻の作品『悪霊』に、芦辺拓が大胆な仮説により提示された謎を解き明かしながら、更に「なぜ『悪霊』は未完で終わったか?」という、より大きな謎へも挑んだ意欲作。 ……なお、ここで感想を記す際、なるべく著者や作者を呼び捨てにしたくないため、なるべく“著者”“作者”などと記すように努めているが、今回に限り、共作者ふたりとも呼び捨てで記している。ひとくくりで“著者”と呼んでは、原型となった乱歩の作に本来籠められていた構想に対しても、それを大きく膨らませ、乱歩に敬意を表しつつも自らの作家性を存分に発揮した作品へと昇華させた芦辺拓にも失礼、と考えたからだ。 |
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