『ゴーストハント』File6 禁じられた遊び#2

 怪奇現象の多発する学校内の調査を続行する渋谷サイキック・リサーチの面々。相変わらず異常は観測されるのだが、真砂子は「チャンネルの合わないテレビを見ているような感覚」があると言い、正体が掴めないと言う。そんななか、ひとりベースに待機していた麻衣は例によって居眠りをし、そのなかでナルにアドヴァイスをされる。

 以降レギュラー化する安原が素敵です。こいつの感性、他人とは思えなかったりする。

 それはさておき、異様な詰め込みっぷりでやたらと凄まじいペースで進むのが恒例だったこのシリーズにしては、わりとバランスの取れた話運び――比較問題で少々とろく思えてしまうのが若干切ない。

 麻衣の能力が開花したために、従来よりも予知・霊視といった手法が取り込まれて、初期よりもストレートなオカルトものに変貌しています。霊が霊を食い合う、という特異な概念を用いる一方で、“コックリさん”の類型だがこの学校独自の作法を用いる“おりきりさま”という要素をきちんと検証していく、正統派の手捌きも温存している。相変わらず面白いぞー。

 作画のほうも枚数を絞ることで水準を保っていて良し。全体では地味なんですが、この堅実な仕上がりはやっぱり好感を抱きます。原作ではどーいう話だったのか、見事に忘れているので、素直に来週も楽しみにしときましょう。

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