本日の見出し&お買い物

聖地への旅

聖地への旅

Michael Brecker - Pilgrimage - When Can I Kiss You Again?

  1. マイケル・ブレッカー『聖地への旅』(Universal Classic & Jazz) [amazon]
  2. capsule『cutie cinema replay』(contemodeYAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS/1と2、CD) [amazon]

 追い込みのため本日も映画鑑賞はなし――但し来週は必ず観に行くつもりなんですが、それはともかく、某店のWポイントデーなので、予約ついでにちょこっとお買物。

 見出しにも引用した1は、今年はじめに亡くなった不世出のジャズ・サキソフォニストであるマイケル・ブレッカーが、闘病中の昨年夏に録音、亡くなる直前まで準備を進めていた、いわば彼の“白鳥の歌”――なんですが、しかし仕上がりにそんな悲壮感は皆無。実は彼のキャリアでは初めてだという全曲自らのオリジナルで、パット・メセニーはじめ錚々たる、そして気心の知れたメンバーらと奏でる正統派の、しかし捻りの利いた作りは清々しい。ただ、その中でも見出しに引用したこの曲は、闘病中、無菌室にいたマイケルに対して子供が「いつになったらキスできるの?」と問いかけた言葉をそのままタイトルに用いたそうで、そうした背景を知ってしまうと、シニカルな曲作りのなかにも慟哭のようなものが窺える。いずれにせよ、死期を見つめつつも最後まできちんと自分本来の音作りを続けようとした心意気が嬉しい。彼の全力に応えて、盟友パット・メセニーハービー・ハンコック、ドラムのジャック・ディジョネットらもいい演奏をしております。郷愁抜きで、彼のアルバムの中ではいちばん好きかも。

 2は先日最新作で初めてちゃんとその音楽世界に触れて、こいつぁ嵌れそうだ、と直感したために購入した、capsule2003年発表のアルバム。初めて彼らを知ったきっかけである『キャンディー キューティー』を含んでいるので、これを選びました。今よりも確かにヴォーカルに重きが置かれ、よりガールズ・ポップの色彩が濃い仕上がりですが、でも新作とこれを並べても、基本スタイルがそんなに揺らいでいる気はしません。あくまでこれの延長上に新作がある。この感じなら、安心して集められそう。

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