『地獄少女 二籠』第二十三話 不信

 湖畔の街では、次第に異様な成り行きに発展しつつあった。地獄少女の関わる失踪事件がそのまま拓真少年に転嫁され、彼に対する周囲の視線はより冷たさを増している。捜査を請け負う警察も、その都度拓真少年のアリバイを確認したりと裏付けに追われるが、決定的な証拠などあるはずもなく、逮捕に踏み切らないことに苛立った市民は自警団を結成して監視を強める……

 過去の事件もやんわりと絡んできて、いよいよ混乱の度を深めてきてます。焦点を欠いているのは前回と同様ですが、しかしなんとなくクライマックスの狙いは浮かび上がってきているのでひとまず良しとしたい

 ……ところではありますが、それにはあまりに話の組み立て、演出、作画すべてがだらけすぎ。ちゃんと伏線を上手く使えば見せ場を設けるのも可能だったでしょうに漫然と並べてしまったシナリオ、そのだらだらした話を盛り上げる工夫にも乏しい演出、ゲストにひとりとして魅力的な人物がなく、ところどころ関節がかなり大変なことになっている作画。確かにクライマックスそのものではなく、来週あたりの非常事態への導入でしかないのでしょうけれど、にしてもなあ。

 ただ、しつこいようですがこのシリーズ、『二籠』に入って以降、狙いは悪くない。この流れを引き継いだ来週はちょっと楽しみだ。

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