演劇で美羽と恋人を演じる谷本の美形ぶりに焦りを感じつつも、その人柄ゆえに敵意を抱けない兼一はひとり煩悶する。他方、ハーミットから兼一に手出し不要と言われ鬱憤を溜めていたキサラは、部下の古賀から演劇部に美羽がいることを報じられ、再度ハーミットから手出しするなという命令を受けながらも無視、演劇をぶち壊しにしようと算段する。美羽と谷本のラブシーンを見るのに忍びない兼一は、学園の外で煩悶していたが、美羽憎しとやって来たキサラたちが舞台をぶち壊しにしようとしているのを知って――
兼一・男の純情編に加えて、南条キサラの過去に起因するトラウマとを描いた話。美羽の演劇に向けた努力とその結実までも加えているので、このシリーズとしては異様な盛り沢山ぶり。『武装錬金』なみに分厚いぞおい。
作画はあちこち微妙なところがあるんですが、今回はいい絵はストップで、杜撰な絵柄は誤魔化しを入れて、と見せ方が全般にうまく行っているのであまり気になりませんでした。というか、演出サイドが低い質で上がってくる絵に慣れて対処の仕方を学んできたように見える……それはそれでちょっと悲しいが。
次回は演劇編完結+ハーミットと初めての直接対決編。何度も言っているように、このシリーズではハーミットこそキーマンだったりするので、それを弁えてか予告編を見る限りでは作画も上向いていそう。今回の演出のレベルが維持できるならちょっと楽しみだぞ。
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