『俗・さよなら絶望先生』第3話 十七歳ね 自分のシワをつかんでみたくない?/義務と兵隊/さらっと言うな!とメロスはいきり立って反駁した

 藤吉晴美のある夏の一コマ――のあと、突如義務の話に。

 ……みょうがさんの反応が知りたい。知りたいったら知りたい。

 OP完成版初登場。EDの傾向からして、本編の絵柄は踏襲していても相当シュールだろうとは思ってましたが……凄いな。前期とは種類の異なる衝撃。

 そしていざ本編に入ってみると、更に凄い。オタク娘藤吉晴美の夏のひと幕を延々、淡々と綴るというある意味極北の作り。そりゃオチなんか求めてませんがこれは凄まじすぎます。そこここにキングレコードとか『まろまゆ』ネタとかまともに進行しているラジオドラマとかやたらにネタが仕込んである。やっぱりこれDVDで観なきゃ駄目だよ。録画出来ないのが悔しいなあ。

 Bパートになると少し本来の絶望先生らしくなりました。今回、前シリーズと比較して明らかに作画のクオリティが上がっているのですが、それを意識して無駄に使っているあたりに惚れます。……と思ったらこのパート、作画協力にガイナックスの名前があった……

 ……っていうか、このアニメ、Cパートがあるのが異様です。お陰でなんだか凄いヴォリュームがあるような気がします。実際、ネタの密度という意味では前期を上回っているのではないでしょうか。例えば各種映画やテレビ番組のロゴのパロディが今シリーズでは省かれているのですが、明らかにその分本編にネタが注ぎ込まれている。パートごとにサポートを加えて作画・演出能力の底上げを行っているようなので、細部の質も増している……と。

 そういう手間暇がメタな仕掛けや無駄な表現に割かれているのですが、その無駄こそが絶望先生の本領、と割り切っているのでしょう。個人的には圧倒されました……が正直誰が喜ぶんだろうと思う。

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