たまには封切り以外のものを。

 近ごろ観逃し防止のために、土曜日はその日封切りの作品を優先して観るようにしているのですが、今日は目当ての作品がことごとく中途半端な時間からの上映で、そのうえ今朝は訳あって早朝に叩き起こされたため、早い時間からかかっている、封切り以外の作品を選ぶことに。

 電車にて赴いたのは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来となる日比谷シャンテ・シネ。鑑賞したのは、シドニー・ルメット監督の歴史的な名作を、舞台を現代のロシアに移し、社会情勢を色濃く反映してリメイクした法廷ドラマ12人の怒れる男』(HEXAGON PICTURES×Annie Planet・配給)。設定だけ聞いて楽しみにしていて、出来ればオリジナルを鑑賞した上で……とも思っていたのですが、DVDを借りてくることも購入してくることも間に合わず、結局予備知識なしで劇場に足を運ぶことになったのですが、別段問題はありませんでした。単独でも充分に優秀な法廷ドラマとして鑑賞できます。あくまで被告人を有罪とするか無罪とするかに焦点が絞られているため、謎解きそのものには執着していない、つまりミステリとしての興趣はいまひとつ満たされないのですが、しかし主題は徹底的に掘り下げつつ一筋縄ではいかない内容になっているので、味わい甲斐があります。結末でどんでん返しや明白な解決を求める人には向きませんが、頭をちゃんと使って鑑賞したいという方なら観てみる価値はあるでしょう。

 鑑賞後は近くのうどん屋で昼食を摂り、まっすぐ帰宅。……早起きしすぎたために、昼寝からなかなか目醒めませんでした。

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