約2時間半の衝撃。

 朝、思いの外早く目が醒めてしまいました。いつも起きる時間まで2時間近く、のんきに朝食を摂るぶんも含めれば2時間半はある。ふと枕元を見ると、早いうちに読もうかなーと何気なく置いておいた本がある。この厚みなら、その2時間半で読み終わるかも、と感じて、手をつけてみたのは倉阪鬼一郎『紙の碑に泪を』…………

 朝っぱらからとんでもないものを読んでしまった。

 これは倉阪氏にしか書けないし、他の人が書いても出してもらえない気がする。そして、倉阪鬼一郎作品に免疫のある人以外にどーやって薦めたらいいのか解りません。

 何だか知りませんが、朝っぱらから頭を抱える羽目になった私なのでありました。……いや、好きなんだが、好きなんだがなあ。

 ちなみに、渾身の仕掛け自体は察知できませんでしたが、犯人自体はすぐに想像がついて、「これじゃあんまりだよなあ、どうせあんまりならこいつにしたほうがもっとひどい結論で素敵だよなあ」などと思っていたら、当初の想像通りで頬が緩みました。しょうがないこととは言え、勘がいいと条件が出揃わなくても察しがつくのが難です。

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