『イノセント・ラヴ』第二話

 佳音が儚い想いを寄せた青年・殉也は、昏睡状態となった女性・聖花とともに暮らしていた。美月や昴はそんな彼を気づかうが、殉也の想いは依然として聖花のほうを向いている。一方の佳音は、新しい会社でふたたび清掃員の仕事を始めた。殉也と縁が切れてしまったのを悲しみ、面会に訪れた兄から拒絶されたことを嘆いていた彼女は、ふと足を向けた殉也の家で、かつての同僚がドアを開けたまま去っていくのを目撃して、思わず中に入ってしまう……

 背景は重たいですが、正統派ロマンスの趣を示していてなかなか良い感じです。やや進行が遅いのも、却って心地好い。でもこれ以上もたつくのはどーかなー、と思っていたら見事なタイミングで話が動きましたし、さすがにここしばらく続けてヒットを飛ばしている脚本家が手懸けているだけのことはある。

 相変わらず堀北真希の出番が多いことがただただ嬉しいのですが、とりあえずこの第二話で瞠目したのは昴。彼の行動基準は初回から明白でしたが、そのために敢えて佳音の背中を押したり、終盤で危険な領域に踏み込むあたりの、繊細な言動が絶妙。この成宮寛貴という俳優、私が観ている作品では妙な役柄ばかりで正しく評価できていなかったのですが、やっと真価を目の当たりに出来た気がする。

 事情を知らないまま、最後に佳音が衝撃的な光景を見て、己の気持ちを再確認したところで次回に続く。……香椎由宇が活きてくるのはもーちょっと先か?

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