『Dr.HOUSE Season2』第4話 人道的治療

 発展途上国での福祉医療に従事するセバスチャン・チャールズ医師が、薬品を提供しているストイアタッカー社の会議室でプレゼン中に昏倒した。本人は結核を発症した、と言い張るが、ハウス医師は他の病気の可能性が高いと、例によって様々な検査を施す。だが、対立を深めた挙句、キャメロン医師の提案で一時的に結核の治療を始めようとした矢先に、チャールズ医師は投薬を拒んだ。このまま死ねば、これ以上の医療品調達を拒む社会へのメッセージになる、と主張して――

 なんか第2シーズンは1話たりとも遊びがないなー。今回は医療品の乏しい僻地で貧しい人々に治療を施す医師と、金と道具を湯水のように使いまくるハウスとの対決です。まあ、特定の症状が徹底的に悪化する環境で活動している医師が、複合的な症状の中から病根を探り出す技に長けたハウスに敵うわけがないんですが。

 しかし作中で仄めかしている通り、それはしょせん立場の違いに過ぎない。自らの置かれた状況をとことん利用して事態の改善に務める、という意味では実はこのふたりのやっていることは似たり寄ったりなのです。どちらも困難と対峙し、戯れている。この独特の視点が、本篇の面白さです。

 基本的に専門用語が多すぎて、終盤に病根が判明してもなんでそーなるのか、という本質まで理解しづらいのがこのシリーズなんですが、今回に限っては最後のところで同時に当てるのに成功してしまいました。そーいうネタをけっこう最近見たばっかりだったからとはいえ、ちょっと嬉しかったりして。

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