レンタルDVD鑑賞日記その57。

 というわけで、最後まで辿り着きました。

 面白かったことは間違いない、のですが、やっぱり締め括りはちょっと緩んでしまった感じでした。ちゃんと決着していない部分はあるし、ところどころ抽象的だったり、明確な答を示していない部分もある。向こうの連続ドラマではよくある、続篇に含みを持たせようとする悪い癖がちょっと出てしまったようです。

 しかし、それでもギリギリまでのスリリングさ、アイディアを活かした駆け引きや危機からの脱出策の見事さはほんとーに素晴らしい。多くのオブジェクトが収められている“保管庫”を開くためのアイテム設定の無駄のなさ、ラストでミラーが危機に陥っても、最終回冒頭でちゃんと伏線に基づいて脱出を成功させてしまう。最後のオブジェクトが登場した直後あたりまでは完璧です。

 終盤の成り行きにもう少し伏線が欲しかった――特にミラーが娘を取り戻すため最後に挑んだ行動については、もっとはっきりと匂わせることが出来たはず――し、宙に浮いてしまった感のある某組織の行く先についても何かしら暗示が欲しかった、といった嫌味はありますが、過程の面白さ、アイディアとその活用の見事さが鮮烈極まりないドラマでした。

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