今年の初詣は恵比寿ガーデンシネマ。

 近年、新年早々のお参りには出流山満願寺を訪ねるのが我が家の習慣となっておりますが、三が日は混雑するため、少し遅らせることが多い。故に私にとっては、映画館に行くのが初詣、という気分が強いわけで。

 12月中に候補を絞り込み、昨年最後の1本として選んだ『カールじいさんの空飛ぶ家』とほぼ同時に最初の1本も決定してありました。ワクワクして迎えた本日、バイクにてお出かけ。向かうは恵比寿ガーデンシネマ――昨年ようやく移動経路と駐輪場を開拓したものの、道にはなかなか馴染めず駐輪場も油断するとあっさり埋まってしまうと判明、少々不安を抱きつつ出かけたものの、さすがに三が日、まだ閉まっている店が多いために繁華街付近の道はガラガラ、恵比寿駅に近接する駐輪場も余裕で空いており、何の問題もなく到着。ついでに従来、劇場内での飲食は厳禁だった恵比寿ガーデンシネマが、いつの間にか飲み物だけは解禁していて、空気の乾燥した場内で飲み物なし、という状況も解消され快適に映画鑑賞できました。いや本当に、ここまでストレス皆無で鑑賞できたのは久々じゃなかろうか。

 わざわざ取って置きにしてまで鑑賞した今年1本目は、スティーヴン・ソダーバーグ監督&マット・デイモン主演のコンビが、1990年代のアメリカで実際にあった経済事件の顛末をコメディ・タッチで描いたドラマインフォーマント!』(Warner Bros.・配給)

 ……いやあもう、取って置きにしておいて良かった。昨年中に鑑賞していたら、ベスト10に入れていた可能性もあります。語り口は知的、でも主人公はもう呆れるくらい馬鹿。頭がいいのに馬鹿。どんどん異常な方向へと転がっていく事態がだんだん快感になっていきます。結構ひどい話なのに、観終わって爽快感まで得られるという、社会派でありながら見事なまでのエンタテインメントに仕上がってました。1年の最初に観る映画として、これは我ながらいい選択でした。

 すっかり満足し、ではその辺で軽く食事をしてから帰ろうか、と物色し始めて……もういちど、今日がまだ三が日であることを実感。開いていない。めぼしいところはどこも開いていない! やむなく自宅にほど近いファスト・フード店に寄って帰ったのでした。チェーンの弁当店も、よく使ってるところぜんぶ閉まってるんだもんなぁ……。

 なお今年の映画感想は、DVDも含めて完全に観た順番どおりとはせず、基本は劇場で観たもの優先とし、DVDの感想は余裕を持って、書き上げた順にアップしていきます。劇場での公開は期限が切ってありますが、映像ソフト化したものは急いでもあんまり意味がないと気づいたもので。というわけで、今年最初の映画感想も、この直後にアップする『インフォーマント!』であります。

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