レンタルDVD鑑賞日記その500。

  • 『呪われた心霊動画XXX2』(アムモ98)

 毎回危険な映像を収録する、と豪語するシリーズ2作目、パイロット版的な『死画像』まで含めると3作目。退任する教授に向けたメッセージビデオに、何故か現役学生の知らない人物の映像が紛れ込んでいた“タイジ”、肝試しのときに訪れた心霊スポットで、突如逃げ出した友人が手にして戻ってきたiPodとそれを巡る怪異“近づく声、遠のく声”など6篇を収録。

 本当にいわゆる“霊障”が起きるのか、はさておき、確かに不気味で強烈な映像やエピソードが多く、ホラー・ドキュメンタリーとしての水準は極めて高い。何が起きているのか終始謎の“近づく声〜”もさることながら、現象自体も不気味だけどじかに語られていない背後を想像させる取材映像に慄然とする“タイジ”、投稿者である廃墟マニアの言動からして危うく、そこから更に異様な方向へと展開する“親近感”など、他のシリーズならそれで充分に目玉に出来るくらいのネタがひしめいてます。

 近年の怪奇ドキュメンタリーの流行に沿って、ADなどスタッフのキャラクターを立てるようなことはせず、採り上げた映像とその背景の面白さ、インパクトで勝負しているのがほんとーに快い。あまりにもいい仕上がりなもので、却って触れようがなくて困るほどです。現時点ではこれが最新巻ですが、この調子で続いてくれることを願いたい……大変でしょうけど。

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