レンタルDVD鑑賞日記その98。

 何かを借りたときに観た予告編にオカルト要素と謎解きの片鱗が感じられたので、アルバトロスだしこの題名だしきっとC級だろう、と直感しつつも試しに借りてみました。17年前に卒業した寮制高校に教師として赴任した女性が、卒業直前に死んだ親友の影に悩まされる。彼女の死は、自分に原因があったのか、視界を過ぎるのは親友の霊なのか。

 ……という具合なのですが、どーもいまひとつ。いや、筋自体にそんなに破綻はないのですが、こういう設定のわりに主人公を恐怖や呵責の念に追いやる要素が少ないし、なかなか緊迫した展開にもならない。過去の事件に絡む事実は観ているほうにはかなり早い段階で想像がつきますし、終わり方もお約束通りなので、どうも終始インパクトに欠く。これならお色気過剰にするとか、冗談だろそれはー! と叫びたくなるくらい派手な展開のほうが楽しめたかも。

 同じ内容で、20分程度に圧縮して『奇跡体験アンビリバボー!』のなかで流れていたら「へえええ」と感嘆していたかも知れませんが、映画としてはこぢんまりしすぎていて物足りない。……実はアメリカではテレビ放映された作品だったそうで。

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