午前十時の映画祭、参加21回目。

 毎週恒例の、午前十時の映画祭鑑賞のため六本木へ……いちおうチケットを買う前に天気予報を確認して、晴れになる可能性が高い日に出かけるようにしているのですが、今回は微妙に予報がずれて、朝から微妙な陽気。しかし夕方ぐらいまでは保つだろう、と願って自転車で出かけました。

 今週の作品は、フレッド・アステア主演によるミュージカル『バンド・ワゴン』(MGM配給)。先週の『ザッツ・エンタテインメント』を観たせいですごーく期待を募らせていた1本でしたが、いやー愉しかった。あちこち支離滅裂な部分はあれど、そういう欠点を気にさせないくらいの爽快感。また時間を置いてもう1回観たいくらい――というより、とりあえず他のフレット・アステア出演作を借りて観たくなりました。

 映画自体は良かったのですが、ひとつ、ちょっと不愉快なことがあった。ご存知の通り、最近の映画は本篇に入る直前、マナームービーと呼ばれる、鑑賞中の注意事項を伝える映像が流れる。忘れていた人でもここでだいたい携帯電話の電源を切るのが流れで、私自身、たまーに忘れることがあり、この段階で液晶画面を点灯させる人に目くじらを立てるべきではない、と思っています。私の場合は液晶画面を伏せるなり、掌で覆って電源を切りますが、手許が見づらいという人はあの灯りを頼る必要があるはずで、そこを咎めるのはさすがに酷というものです。

 むしろ、そうして着けた人に対して、大声で「さっさと携帯電話閉じろよ」と罵る人のほうが、よほど無神経です。正直、ああいう人に注意はして欲しくない。

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