予定外の展開続きだ。[大成龍祭2011(10)]

 日曜日は行ける限り大成龍祭に参加するのです。先週のようにハシゴするのに都合のいい作品がなかったために、今日はお目当て1本のみ。チケットは一昨日、『シェーン』を観るついでに発券してあるので、余裕を持って現地入りしました。

 ジャッキー出演100本目となる記念作『1911』の予告篇のあと、本篇へ――行かずに、会場がにわかに明るくなったかと思うと、スクール・オブ・ジャッキーのおふたりが『プロジェクトA』の海兵隊服姿で登場して、突然のトークイベント。きっかけがいまひとつ解らないのですが、どうも今日の作品はジャッキーの代表作『プロジェクトA』に至る布石、という認識があるらしい。日本ではヒットしたけど本国ではコケてジャッキーが引きこもり状態になった、とか、躍動感のある独自のスポーツや、立体的に展開するアクションなど、その後発展する要素の先駆けが見受けられる、という話をされました。聞いてみれば納得。

 15分ばかりのトークのあと、ようやく本篇へ。……が、何やら様子がおかしい。冒頭はタイトルとクレジットが出ているので省略したのかと思いきや、どうやら字幕を切った状態で流している。アクション映画なので字幕なしでも理解できるのでは、というのは大間違い、少なくとも導入で字幕がなかったら、人物名や設定も意味不明なままなので、終始ちんぷんかんぷんになるのは必至。映写が止まる様子がないので、観客になっていたスクール・オブ・ジャッキーの方が急いで部屋を出て連絡、どうにか5分程度のところで止まって、調整ののち冒頭から再上映となりました。そんなわけで、上映が終わった時刻は当初の予定から30分ぐらい遅れてしまったわけで。

 作品は、最初のハリウッド進出に失敗したジャッキーが本国に戻り熱意を注いで撮った『ドラゴンロード』(東宝東和配給)。前述の通り本国ではコケたそうですが、決して不出来ではない――いや、色々とぎこちなく、整理整頓が出来ていないんですが、相変わらず熱意は感じる。とにかく単純にカンフーや陰謀、復讐などで話を組み立てず、観ていて新鮮な愉しさのあるものを、と工夫を凝らしているのが伝わり、好感が持てるのです。妙な展開ではありますが筋は通っているし、仕上がりが荒くてもロー・ウェイ監督作品よりは格段に安心して観ていられる。

 来週は『五福星』――ですが、観るかどうかはちょっと不透明。同じ時間帯の試写会に当選した旨、さきほどメールで届いたのですが、悩んでいるところなのです……さて。

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