3日連続モノクロ。

 本日は、今年最初の封切り作品が公開となる日なので、そちらを押さえる――つもりだったんです、昨年末までは。しかし、色々スケジュールを考慮した結果、木曜日に続いて“オールタイム ベストムービー イン スバル座 メモリアル65TH”を観ることにしました。結果として、3日連続でモノクロ映画を観ることに――っていうか今年に入ってまだ新作ぜんぜん観てない!

 作品は、チャップリン最後のサイレント作品である『モダン・タイムス』と、やはり初期の短篇『のらくら』(2作とも、角川映画配給)の併映。後者を上映したのち、間髪置かず前者を上映、という順番です。

 やはりさすがによく出来ているし情熱は伝わる……んですが、どうしても『独裁者』や『ライムライト』を先に観てしまうといまひとつ。またこの2作品は、『犬の生活』『街の灯』ほど明白な対比もしていなければ、作品の中での構成も大きく工夫しているわけではないので、個人的にはどうも乗りきれなかった。この時点で完成されたコメディ表現の凄さ、既にトーキーが普及したあとで、音楽を採り入れつつも台詞は最小限、そして自分はここ一番でしか声を発さないという徹底ぶりには気概を感じるんですが、なにせ先に晩年の傑作に触れてしまったせいで、まだ凄味が足りない気がしてしまう。あと、前日に胃にズシンと来る大作を観てしまった疲れが残っていたことも否めず、終盤はちょっと眠気との戦いになってしまいました。観ておいて正解ではあったんですが、やっぱり1日ぐらい間を置くべきでした……。

 ちなみに予定では次に劇場で観るのも旧作になります。まあ、こういうときもある。

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