『80年代ノスタルジア』at神保町シアター。

 昨年、日本推理作家協会が絡んだ特別上映『美女と探偵』で立て続けに訪れていた神保町シアター。その後、色々と興味のある企画がありつつも、なかなかきっかけが掴めず、ずっとご無沙汰となっていましたが、土曜日から始まった『80年代ノスタルジア』という企画が、個人的に前々から観たかった作品がたくさんラインナップされていたため、何とか足を運ぼう、と考えておりました。本日は、なかでも特に観たかった作品があったので、頑張って駆けつけてみた。

 作品は、斎藤澪による第1回横溝正史賞受賞作を映画化した、恩讐を巡るミステリ『この子の七つのお祝いに』(松竹配給)。昨年末に映像ソフトもリリースされてますが、やっぱり映画館で観るほうがいいので、この機会に押さえてきました。神保町シアターは、状態が悪いことも多いものの、基本はフィルム上映なのも嬉しい。

 ミステリとしては簡単に全体像が把握出来てしまいますが、ダリオ・アルジェントあたりにも通じる様式美のある犯行描写や、結末に明かされる真実の哀しさが非常に鮮烈な好篇でした。自宅にてテレビで観てしまうと、終盤の絵がチープに感じてしまいそうなので、これは劇場で観て正解だったかも。

 今月から来月にかけて、仕事がけっこう大変なことになっているので、どの程度観られるか解りませんが、他にも押さえておきたい作品があるので、何とかやりくりして、あと2、3回は駆けつけたいところです――せめて来週のアレだけは何とか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました