この8月はやたらとイベント尽くしでしたが、これで私としては一段落となります。すっかりハマってしまった感のあるタイタンシネマライブ、この夏最後の回を鑑賞するために、夕方からお出かけ。
せっかく出かけるのだからこれだけにしたくない、と前々からスケジュールを練っていたのですが、本日はちょうど、観たかったものが最終日になる、と気づいてしまったので、結果として迷う余地なく有楽町スバル座に寄り道。
鑑賞したのは、中国の古典『聊斎志異』をベースに、人間に恋した妖魔と、彼女に翻弄される人々の姿を美しく切なく描いた幻想的ロマンス『画皮 あやかしの恋』(太秦配給)。
内容的には先に公開された『白蛇伝説』よりもちょっと大人の仕上がり。妖魔はあくまで妖魔として人間に恋し、人間は疑念、信頼、といった感情のなかで揺らぎ、軋轢を起こすさまを巧みに描いている。ちょっと序盤の構成が緩いかな〜、しかしなかなか読めない筋は優秀……と思い帰宅後パンフレットを読んだら、どうやらこの映画、脚本を用意せずに撮ったらしい。それはむしろ、よくここまでまとめたと感心するレベルだ。
これをどーしても観たかったのは、古典怪談をベースにした幻想的な作品、というのに惹かれたのもさりながら、ドニー・イェンが出ているからだったりする。キーヴィジュアルやキャストの名前順からして、さほど重要な役ではなさそうだったため、近ごろのブルース・ウィリスのような箔付けぐらいの立ち位置で出てるんだろうな、程度の期待しかしていなかったのですが――がっつり、準主役でした。随所に挿入されるアクション・シーンは、ワイヤーがメインなので若干重量感に欠きますが、しかしさすがに見応えが違う。キャラクター的にも、ドニーらしさを押さえつつもひと味違っているので、ファンならやっぱり観ておくべき……っても都内では今日で終わりだったんだですが。
鑑賞後はすぐさま六本木に移動、近くの喫茶店で休憩を取ったのちにTOHOシネマズ六本木ヒルズへ。
前回、前々回と毎回序盤からけっこう笑わせてくれるライブなのですが――今回、序盤はちょっと空転気味だったように感じます。別に悪いわけではないんですが、どうも巧くハマりきらなかったような。
4組ほどそんな感じで、大丈夫かしら、と思っていたところに登場したロッチがうまく場を暖めたあと、マシンガンズのネタでようやく噛み合ったようで安堵。正直なところ、テレビで観るマシンガンズのネタは、昔はあまり好きではなかったのですが、芸風である罵倒がいい具合に洗練されて、他の芸人では出せない味に成長していました。もうちょっと観たかったかも。
そこからはけっこう安定していたのですが、またぞろ長井秀和がやらかしました――いや、面白いんですけど、あまりにアンタッチャブルすぎて怖いくらい。しかも2回立て続けにやられると、若干クセになっている自分がいるのも怖い。
このあとに続くのは大変だろうな〜、と心配ですらありましたが、次に登場した2700はアドリブで話を広げる技を必要としない、よく仕上がったネタだったのでさほど影響を受けず、むしろトリのひとつ手前のBOOMER&プリンプリンが長井秀和とは無関係にアドリブを飛ばしたり噛んだりしてわやくちゃになっていたので、いい具合に中和されてました。トリの爆笑問題は例によって時事ネタを細かく取り込み、綺麗にまとめて終了。
序盤はちょっと気懸かりでしたが、結果としてはやっぱり面白かった。今後も、都合のつく限りは鑑賞したいと思います――せっかく3回連続で鑑賞したのですから、リピーターのみ参加可能の抽選に応募しておかないと。
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