すっかり2ヶ月にいちど、恒例のお楽しみとなってしまった、爆笑問題withタイタンシネマライブの開催日です。19時30分、と遅めのスタートなので、せっかくだから、と早めに出かけて、今回ももう1本ついでに鑑賞することに。
当初、燃えるおぢさんの映画を観るつもりで、ユナイテッド・シネマ豊洲に向けて自転車を走らせていました。が、きのうと比べて気温が低く、しかもやたらと強い風のために更に体感温度が下がっており、途中で「もうダメだ」という気分に。幸い、Bプランを用意してあったので、急遽ルートを変更し、日比谷へ赴くことに。
訪れたのはTOHOシネマズシャンテ、鑑賞したのは、『ダージリン急行』のウェス・アンダーソン監督最新作、1960年代のとある辺鄙な島で、子供たちの駆け落ちをきっかけに巻き起こる騒動をファンタジー調で描いた『ムーンライズ・キングダム』(PHANTOM FILM配給)。
アカデミー賞の脚本部門で候補に挙がっている作品なので、コメディとは言い条、さぞかしがっしりしたシナリオなのかと思いきや、むしろ色々と未解決なままにしているのが味、という不思議なトーン。ウェス・アンダーソン監督らしく、現実世界を舞台にしながらも妙に空想的で、それでいて人間の表情に妙なリアリティがある。そのうえで、そうした要素を崩すことなくまとめていますから、なるほど監督の最高傑作、という評価は納得……でも「なんじゃこりゃ」と首をひねるひともいそうではある。しかし私は、大変幸せな気分になりました。
鑑賞後、風で倒れていた自転車を叩き起こし、今度は六本木へ。21回目となる爆笑問題withタイタンシネマライブです。
今回はハマカーンとバイきんぐ、というお笑いコンテストの勝者が加わってけっこう豪華な印象――なんですが、トリの爆笑問題を前に、デンジャラスからBOOMER&プリンプリン、という古いタイプのコント芸人が続く、というちょっと奇妙な編成。終了後のトークで爆笑問題太田が「デンジャラスとBOOMER&プリンプリンは離しておくべきだったんじゃないか?」と呟いてましたが、私もまったくその通りだと思う。ハマカーンとバイきんぐ、それにかもめんたるのネタは、勢いに富んでいてすごく面白かった……いやデンジャラスのネタとかも嫌いじゃありませんけどね。タイタン勢はいつも通り。長井秀和は特にいつも通り。
普段と比較して進行が早い、と思っていたら、案の定けっこう余裕があったようで、最後のトークがいつもより長めに行われたのですが、瞬間メタルがやたら長々と引っ張ったために、ゲストの喋る時間がどんどん圧縮され、デンジャラスはBOOMER&プリンプリンとセットで1分程度、というひどい扱いを受けてました。同じボキャ天世代なので、観ている側としても一緒くたに扱いたくなりますが、でも一緒にされたくない心境も解る。
鑑賞後、更に冷たくなった風に翻弄され、へろへろで家路に就く。ちなみに明日も、きのうと同じ用件で遠出する予定です……ふいいい。
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