本日は試写会です。最近、木曜と日曜は夕方以降、決まった用件があるため、試写会のプレゼントに応募するとき避けていたはず、なんですが、応募したあとで曜日に気づき、「まー当たるとは限らないしー」と暢気に構えていたところ、その1本に限って当たってしまうという。幸い、用事の方を外すことが出来たので、若干申し訳ない気分になりつつも夕方からお出かけ。
会場は、虎ノ門にあるニッショーホール。調べたら『題名のない子守唄』以来、およそ5年半ぶりでした……ここで開催される試写会にもときどき応募してるんですけどね。今回、会場が18時半なので、その前にもう1本、六本木か銀座地区で鑑賞しようかしら、と思い捜してみたのですが、こーいうときに限って見つからないのもよくあること。やむなく、土曜日鑑賞予定のチケットを発行するためだけに、六本木まで足を伸ばしてから会場入り。
作品は、今年度アカデミー賞において、史上最年少での主演女優賞ノミネートをされたことでも話題となった、水没の危機にある貧しい島で暮らす少女の世界を、彼女自身の目線で描き出す『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』(PHANTOM FILM配給)。アカデミー賞では受賞を逃しましたが、話題作なので愉しみにしていたのは本当。
直前に“実写版ジブリ映画”みたいな表現を目にしたので、もともとそのつもりで観てしまったせいもあるんでしょうが、確かにその通り。登場人物の活気や、薄汚れたモチーフを美しく華々しく描き出す技が凄い。しかしそれより何より、主演女優と、彼女の眼で描く物語のユニークで逞しいこと。本当にヒロインの目線でしか描いていないので、話の脈絡がよく解らないところがあったりするのですが、そこに却って真実味がある。そして、その現実的だけど空想的な世界が、終盤でいきなり合流した瞬間の感動たるや。まさに生命力漲る作品でありました。
……しかし、最近連日のようにバタバタ動き回っているせいか、ちょっとグロッキーになっております。明日はめぼしい封切り作品がないことですし、ちょっとのんびり……出来るか?
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