3時間の馬鹿話。

 きのうも触れたように、本日31日と明1日は、観たい作品の封切りが相次いでいます。考えに考え、どーにか絞り込んだ作品を鑑賞するべく、いつもより早めに家を出て、TOHOシネマズ西新井へ。

 選んだのは、マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオ5度目のコラボ作品、ウォール街で短期間のうちに驚異的な収入を上げた男の絶頂と破滅を描いたウルフ・オブ・ウォールストリート』(Paramount Pictures Japan配給)

 2時間59分という尺にちょっと怖じ気づきますが、観ているあいだ気にはなりません。ディカプリオの突き抜けたクソ野郎っぷりに苛立ち、爽快感を味わっているあいだに過ぎてしまう。最初は真面目さも窺わせた男はどうして変わってしまったのか、彼が如何にして成功し、破滅していったのかをひたすら露悪的に描き出す。なかなか糾弾されないことに観ていてむかっ腹も立ちますが、しかしその清々しいまでの成金振り、ハチャメチャな言動に魅せられてしまう。名匠スコセッシだけあって、徹頭徹尾観客を引きずり回しながらも、その展開や締め括りに皮肉や虚しさを巧みに織りこんで、歯応えもある。観ていて疲れますが、満足感のある作品でした。ここまで恥を晒したディカプリオに、なんとかオスカーを獲って欲しいかなー、という気持ちになりました……今回も強敵揃いっぽいんですけどね。

 鑑賞後は行きつけの蕎麦屋へ。今年はなかなか行けなかったので、そのために西新井で観られる作品をあえて選んだ、というのもあったりする……が、やっぱり3時間もある作品、どれほど朝が早くても、蕎麦屋に着く頃にはちょっと出遅れていて、いつも頼んでいるうどんの大盛りには足りず、中盛りになってしまいました。いいの、食べられれば。

 このところまた体調がいまひとつで、遠出すると疲労が溜まりがちですが、そのうえ3時間も狂乱の人生に付き合わされたため、帰宅時にはへとへと。仮眠を取ったあともなかなか集中出来ず、感想を仕上げるところまでは行き着きませんでした。明日にはアップします。そーしないとまたぞろ宿題が溜まりそうだし。

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