本日は諸般事情から、いつもの用事がなくなってしまったので、久々に『モヤさま』をリアルタイムで楽しんだあと、月額レンタルで借りてあったこれを鑑賞しました。フィンランド出身のアキ・カウリスマキ監督2011年の作品。フランスの港町ル・アーヴルで靴磨きとして生計を立てる男が、ひょんなことから出逢った難民の少年を救うために奔走する。
港町の雰囲気も含めて、全体に日本人の琴線に触れる類の人情ドラマです。生活感は色濃いのに、人間関係や展開がどこかお伽噺じみていて、リアルとファンタジーが混在している。でも、その雰囲気を受け入れると、とことん誠実な主人公と、それを快く受け入れる周りの人々の姿に胸が暖かくなります。えー、と言いたくなるほどとんでもないハッピーエンドですが、それさえこの話には相応しい気がする。
アキ・カウリスマキ監督作品は何故か短篇ばかり観てきましたが、長篇でも作風が一貫していて、安心感があります。他の作品もいずれ観てみよう。
……しかし、ちょっとのんびりしすぎてしまって、溜まっている感想の消化は出来ずじまいになってしまった。
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