本日は午後から所用があるので、電車にて渋谷にお出かけ。その際、どーしても観たかった作品の最終回上映が本日なので、可能ならばチケットを押さえたい、と少し距離があるのを無理矢理遠まわりして確保してきました。……あと10分くらい余裕を持って出かけていれば。
1時間半ほどで用事が済んだあとで、1時間ちょっとばかりあちこちで時間を潰してふたたびアップリンクXへ。ミニシアターのメッカのように言われながらもだいぶ数を減らしたなか、頑張って留まっている劇場ですが、意外にも私は初訪問です。1階の劇場はそれなりのキャパなんですが、こちらはわずか40席と実にこぢんまりとした作り。座席も、最前席は脚がないものを用意したりして実に変わった構成なんですが、今は亡きライズXとか渋谷シネ・ラ・セットと同系統のこーいう感じがわりと嫌いではなかったりする。
あとのイベントがあるため、予告編なしで本篇へ。映像ソフトオリジナルでリリースされていた『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』の劇場版です。シリーズで膨らませたキャラクターや世界観が爆発しているので、オリジナル・シリーズを観ていたほうが愉しめるのは確かですが、たぶん何も知らなくても愉しめるひとは愉しめる、駄目なひとはとことん駄目なカルトっぷりが素敵です。相変わらずの予測不能な展開もさることながら、今回はこれまで以上にディレクター・工藤の暴走を堪能いたしました。
上映終了後、大迫茂生、久保山智夏、白石晃士監督のメインキャストが登壇しての舞台挨拶――かと思いきや、白石晃士監督らしきひとが司会の方を制止して、順にディレクターの工藤仁、ADの市川実穂、そしてカメラ担当の田代正嗣、と紹介した。……観てない人には説明出来ないんですが、どうやってここに顔を出せたんだあんたたち。どーも田代氏が尽力したようですが。
裏話が聞ける舞台挨拶はもちろん興味深いのですが、作中のノリがそのまんま目の前に現れるこういう企画もまた面白い。作中同様に武闘派の工藤氏が、やたらと突っかかってくる市川氏を蹴飛ばそうとする一方で、裏では田代氏がけっこうセクハラまがいの言動をしていた、と暴露したり。本篇はあまりに明後日の展開で、続篇を考えてるのか本当に、という代物だったんですが、少なくとも工藤氏はやる気満々でした。最後は作中での工藤氏の名台詞「運命に逆らえってな!」を唱和して終了。
上映後、すぐに次の作品の客と入れ換えになるので、だいぶ混み合っていましたが、売店の傍らでメインキャストお三方がサインに応えてくださっていたので、私も販売されていた白石晃士監督お手製(たぶん)のパンフレットに頂戴してきました。……如何せん、ここに来るまでに、暑い中うろつきまわって汗だく、披露も困憊だったもので、気の利いたことも言わずにサインをいただいただけだったのがちょっと悔やまれる。
作品は楽しかったですし、成果もあったお出かけでしたが、しかしもはや夏としか言えない陽気の中うろついて、体力はほぼ尽きました。アップする映画感想どころか、自分用のメモを仕上げる余裕もございません……あと1項目アップしたら早めに寝る。
コメント