先週末は体調不良で映画鑑賞を飛ばしてしまいました。お陰で更に観たい映画が溜まってしまったので、あいにくの空模様ですがお出かけ。TOHOシネマズ日本橋は、もう自転車で行くのが健康的にも経済的にも最善なんですが、どーしようもないので電車にて移動。
本日は第2回新・午前十時の映画祭上映作品、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンが夫婦役で揃ってアカデミー賞に輝いた、老境に至った夫婦と、疎遠になっていた娘との交流を美しく暖かに描いたドラマ『黄昏』(ユニヴァーサル映画×CIC配給)。
ヘンリー・フォンダと長年の確執があった娘ジェーン・フォンダが父のために映画化権を取得した、とか大雑把な情報は持っていましたが、本篇の内容についてはほとんど知らずに鑑賞。派手な事件は起きないけれど、台詞と表情がたたえる繊細な情感が切なさと暖かさを感じさせる名品でした。父と娘が直接のやり取りで和解するのではなく、新しい恋人とその息子、という存在を挟んで雪解けを迎えるプロセスが自然で、それでいて不思議とドラマティック。アカデミー賞では主演男優・主演女優賞以外に脚本賞も獲得しているそうで、それも納得。
映画は邦題通り、美しい黄昏の光景で飾られてましたが、劇場を出ると相変わらずの雨。今週は水曜、土曜と雨の予報が出ていて、若干余裕のある今のうちに心残りを解消しておきたいというのに、なかなか身動きが取りづらくて困ります――まあ構わず出かけますけど。また体調崩さなければ。
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