あやしい映画鑑賞→新耳袋トークライブ66

 昨晩のその後。

 ふたたび電車に乗って赴いたのは新宿。今年2度目となる新耳袋トークライブを鑑賞……する前に、例の如くついでに映画を1本観てきました。昨年3月8日以来の訪問となる、新宿地区最初のシネコン新宿バルト9にて鑑賞したのは、ロシアにて研究が進められていた軍事目的宇宙ステーション・アルマズ号墜落事故の謎を、回収されたブラックボックスに記録された映像を編集して追うアルマズ・プロジェクト』(Presidio・配給)

 配給会社のホームページで存在を知って以来ずーっと楽しみにしていた1本です。しかし……まあ、こんなもんでしょうか。原題“Almaz Black Box”がこの邦題になった時点で方向性は察せられたわけで、観ていて怖い、というよりも、不可解な事態に遭遇した人々の反応とその切り口が面白い。そう思えないと楽しめない作品でしょう。あと、素材が素材なので、スクリーンで観ると細部がボケていて辛い。丁寧な検証をしたほうが面白そうなので、気に入ったらDVDで買う、ぐらいのつもりの人でないと、損をした気分になるかも。

 映画のあとは本題、新耳袋トークライブ66。前回からだいぶ間が空いたのは、木原浩勝氏の新刊執筆が終わる頃合いを見計らったのと、開催日も6月6日でいい感じに縁起が悪くなるから、という理由のようです。

 しかし、やることは基本変わりません。前回お休みした某グラビアアイドル嬢が復帰、相方を務めるなか始まった第1部では、すっかりレギュラー化した映画秘宝メンバーによる突撃レポートの報告。3冊目となる書籍と合わせて、今年も映像でのレポートを発売するそうですが、今回はかなりの収穫があったそうです。結果、カメラマンの青年ひとりが取り返しのつかない世界に引きずり込まれたようですが。

 休憩挟んで第2部からは木原氏と某嬢による怪談三昧。地獄の取材ロードと執筆とを経たあとなので、今回ばかりは木原氏もネタが豊潤にあり、某嬢の“打てば響く”才覚も相変わらず。しかし蓋を開けてみると、呪いネタとタヌキの話ばかりになっていたような。1本1本の質は高かったので、満足の内容でした。

 ちなみに今月中に『九十九怪談 第二夜』が、そのあとに『隣之怪』3冊目が刊行、遅れて映画秘宝チームによる突撃レポートの書籍と映像ソフト版がリリースされる流れだとか。今年も怖い話に飢えることのない夏が過ごせそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました