本日は、待ちに待った旅行の出発日……ですが、出かけるとなると、ついでに何かしらしたがるのが私の性です。折しも今日は、毎年恒例となった大つけ麺博の今年度初日です。第一陣が出ているあいだ、私が現地に足を運べる日にちが限られてしまう、とあっては、とりあえず駆けつけぬ訳にはいきません。というわけで、大つけ麺博のさいでに映画を観てくる、というのは旅行の予定が固まり、大つけ麺博のスケジュールが発表されたところで完全に私にとっては既定路線でした。
あとのスケジュールが絶対に動かせないので、そちらに影響しないような時間帯にかかっている作品で、なおかつまだ観ていないものを――と条件をつけていったところ、たった1本、ものすごくちょうどいい作品が見つかりました。ぶっちゃけ、今週のスケジュールが発表されて物色を始めるまでろくに知らなかった作品だったんですが、内容的にも私には気になるものだったので、さっさと決断、チケットが発売された時点ですぐに確保してしまいました。
というわけで、旅行の荷物をゴロゴロ転がしつつ訪れたのは、お馴染みのTOHOシネマズ新宿。鑑賞したのは、冨士の樹海で発見されたスマホに残っていた、自殺志願者の女子高生とその死を見届ける2人組、という3人の様子を捉えた衝撃の動画を、樹海に関係するひとびとのインタビュー映像などを交えて描くホラー『fuji_jukai.mov』(KATSU-do配給)。
本当に、大した予備知識もなく鑑賞したんですが、これはけっこう面白かった……まあ率直に言えば、延々樹海のなかをうろついているくだりはいささか食傷気味になりましたし、そこでの描写に幾つか不自然な部分もあったんですが、予想外のものが登場するクライマックスはなかなか見応えがありました。虚仮威しめいた趣向を用いることなく、不気味さを醸しだす描写、演出も効いている。スケジュール優先で選んだ作品なんですが、これはけっこうアタリでした。
この作品、TOHOシネマズ新宿においては、封切り日から7日間連続で舞台挨拶を実施する、ということをやっていて、本日はちょうどその最終日でした。上映終了後、劇中と同じ衣裳に身を包んだ大熊杏実、大隣望鈴、小日向雪のお三方に、プロデューサー2名、そして吉本芸人のはやともと、司会を兼任するありがとう あみという面々が登壇しました。
連日の舞台挨拶もこれが最後、ということに、とりわけメインの出演者は感慨もひとしおのようでしたが、個人的に注目したいのは、霊感があるという大隣望鈴の話でした。彼女の言うとおりなら、本編にもそれらしきものが映っていてもおかしくないということになるんですが……。トーク終盤では、霊感があるというはやともの体験談に、怪談芸人であるありがとう あみのちょっと怖い話があって、雰囲気を出して終了。
鑑賞後は、ちょこっと用足しをしたあと、今年初めての大つけ麺博へ。ふたたびvsラーメン軍、というシチュエーションになっていて、ラーメンとつけ麺が半々で出店している、という構成です。
あれこれ悩んだ挙句に選んだ今年の1杯目は、違う家の家系鯛ラーメン。お笑いコンビ・ものいいの吉田サラダ氏の店、というのは知ってましたが、あくまで鯛ラーメンというのに惹かれただけで、特にファンだったわけでも、ミーハーな気分で選んだわけでもない。
しかし、これがけっこう美味かった。わざわざここに出店するのですから、水準に達しているのは当然なんでしょうけれど、馴染みのある魚介系とも違うコクのある濃厚なスープが柔らかめの麺と絡んで、かなりガツンと来る。基本的に普段からあまり濃いものを食べない私には、このイベント用の小さな丼でも、終盤になると若干もたれた感はあるのですが、それでもかなり好きな味。
余裕があればもう1杯行こうかしら、などと直前までは考えていましたが、時間的にも腹具合のうえでもあまり余裕はなく、1杯で切り上げました。
新宿駅に戻り、中央線快速で東京駅に向かい、ホームにあるコンビニで軽い食事と飲み物を購入。そして23時45分現在、私はサンライズ出雲の車中の人となっています……車中であれこれ作業をするつもりでいましたが、何だか妙に疲れているので、早めに就寝して、到着に備えるつもりです。
なお、今日は舞台挨拶のフォトセッションが一般客も撮影OK、また大つけ麺博のほうもちゃんと料理の写真も撮ってあるのですが、適切なサイズに加工する環境が、今これを書いているノートパソコンにはないので、帰宅後に写真を追加する予定です。
――というわけで、写真追加しました。(2016/10/16)
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