この前の土曜日からこっち、私用でずーっと忙しかったため、映画を観に行くゆとりがまったくありませんでした。とりあえず一段落はした――とは言い条、そのために作業のほうが大いに滞っているため、相変わらず余裕はないのですが、しかし観たい映画を放置するとフラストレーションになってしまいますし、特に今日観てきたものは絶対に外せなかったので、意地で出かけてきました。
大つけ麺博が開催されているから、というのもありますが、IMAX版の上映が行われていることもあって、今日も映画館はTOHOシネマズ新宿です。鑑賞したのは、都合9年のブランクを経て復活した最強の“暗殺者”シリーズ最新作、自由になったはずのあの男が、陰謀によってふたたび立ち上がる『ジェイソン・ボーン(IMAX)』(東宝東和配給)。
『ボーン・アルティメイタム』の直後にも続篇の可能性は示唆されていましたが、その後ポール・グリーングラス監督とスタジオとのあいだに溝が生じて離脱、監督に追随するかたちでマット・デイモンも作品を離れたことにより、ボーン不在の続篇『ボーン・レガシー』が製作されたりしましたが、何だかんだで2人が復帰、ようやく完全なかたちでの復活です。このコンビの作品に心酔していた私としては、観ないわけには行かない。
『〜スプレマシー』『〜アルティメイタム』を超えるのはさすがに無理でしたが、しかしこの2作品で完成された世界観とスタイルは完璧に踏襲してます。複雑な諜報戦と並行して展開する高度な駆け引き、生々しくてクレイジーなスタントの数々に、パワフルなカーチェイス。それぞれにプロフェッショナルの行動力を示しながらもきちんと織り込まれたドラマもぬかりない。『〜レガシー』もそれなりに頑張ってはいましたが、やっぱりこのコンビと、彼らを中心として集まるスタッフの能力は違いました。
鑑賞後は、大久保公園にて開催中の大つけ麺博へ。今年はこれで5回目の訪問です。
だいぶ体調は改善してきましたが、相変わらず重いものはちょっと辛い……とは言い条、興味があるならとりあえず頑張って食べておきたい。第三陣の最終日である本日に選んだのは、川越に店舗を構える頑者がこのイベントオリジナルの麺とスープで用意した、カニのネクストレベル。
カニをドロドロになるまで炊きあげた、というスープはほんとにカニの風味そのもの。殻の感じも残っているのが、よけいにカニをたっぷり堪能している気分です。一緒についているのはどうやらカニの辛味のようで、適度にスープに足していくことで少しずつ変化を加えられますから、最後まで飽きずに食べられます……最後まで濃厚で、やっぱしちょっと胃にはもたれましたけど。こちらの店舗はスープ割りも用意されていたので、この辛味を追加しつつ、スープもほぼ飲み干しました。辛味が余ったのは勿体なかったですが……最後にあれを全部投入したら辛すぎで飲めなかったと思う。
明日から最後となる第四陣ですが、困ったことに東京国際映画祭が始まってしまいます。今年は生憎、新宿はメイン会場には加わっていないので、一緒に楽しむことは出来ません。関連イベントとして、新宿界隈の劇場で独自のラインナップを特別に上映しているのですが、残念ながら琴線に触れるものがなかったので、それを理由に立ち寄ることはなさそう。今年はあと1回が限界かなー……。
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