きのう、何となくテレビ番組表をチェックしていたら、フジテレビの深夜に『放送禁止』の文字がある。従来より放送尺が長め、でも内容については一切明記されていないので、再放送や再編集版、劇場版の放送かも、と訝りつつも念のために録画予約しておいたら、見事に新作でした。何故かナビゲーターにくりぃむしちゅー有田哲平が就く、というサプライズつきで。
待望の新作ですが、趣向としては従来通り。作中にちりばめられたヒントを捜して読み解く楽しさはあるけれど、物語として芯が通っているわけじゃない。あんな風にヒントをちらつかせる意味はないし、そもそもああいう目的があるなら、あそこまで迂遠な策を講じる必要もないでしょ。
しかし、それを承知のうえで鑑賞すれば楽しさと驚きが味わえるのも相変わらず。劇場版近作はちょっと守りに入った感がありましたが、今回は初期の遊戯性が感じられたのも嬉しかった。何よりこの発想、ミステリではおなじみの趣向を、ドラマ全体の秘密にしてしまうという試みなので、謎解きのくだりはなかなかにワクワクしました。
しばらくテレビ放送がなかったのが残念だったのですが、わざわざくりぃむ有田まで起用したあたりからして、また近いうちに新作をテレビで発表してくれるのでは、と期待したいところ。劇場版でも、ちゃんと観に行きますけどね。
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