来週いっぱいはちょっと色々忙しそうなので、年間の劇場での鑑賞点数100本達成のために、暇があるうちに足を運ぶ所存なのです。
シネセゾン渋谷にて鑑賞してきたのは上に感想をアップしたばかりのフィリップ・K・ディック後期の傑作と呼ばれる小説を、俊才リチャード・リンクレイター監督が『ウェイキング・ライフ』の手法を敷衍して完璧に映像化した『スキャナー・ダークリー』(Warner Bros.・配給)。この監督にこの原作ならハズレはないだろう、と思っていましたが、あの癖のある原作を見事に映像化していて、期待以上の完成度。惜しむらくは私のほうが、昨晩からの頭痛を防ぐために薬を呑んでおり、眠気と戦いながら観るには異様にしんどかったことです――もうそれは完全に自業自得であって、その実験性と意欲が見事に結実した、端倪すべからざる傑作であることは間違いありません。詳しい感想は、「ウィノナ・ライダーがこの役柄というのは笑いどころでしょうか。」からどうぞ。
あまりに大満足の出来だったため、その後立ち寄った秋葉原にて、警官に荷物のチェックをされてもぜんぜん不愉快でなかった自分がいたり。ちょっと機嫌良くなりすぎです。
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