経緯は昨日触れたとおり。祝日、しかもレディスデーという、私にとっては避けたい日ではあるんですが、映画館に行ってきました。しかも午前中にチケットだけ確保してきて、夕方に出直す、という二度手間も踏んで。朝は短いながら列が出来ていましたし、目当ての回はほぼ満席、という大盛況でしたから、手間を惜しまなかったのは正解ではありましたが。
およそ2ヶ月ぶりに訪れたTOHOシネマズシャンテにて鑑賞したのは、宇宙論に革命をもたらしたスティーブン・ホーキング博士と、彼を支えた妻とのロマンスを描き、エディ・レッドメインが若手としては久々のアカデミー賞主演男優賞に輝いた傑作『博士と彼女のセオリー』(東宝東和配給)。公開から1ヶ月半、シャンテでの上映が明日付で終了、という超ギリギリのタイミングでよーやく鑑賞できました。
とにかくエディ・レッドメインの演技に最初から圧倒されっぱなしでした。障害のある人物を演じるとアカデミー賞は獲りやすい、とはいえ、少しずつ悪化していく病状を、全身をかけて表現している。アカデミー賞特番で確か斎藤工がさんざん言っていましたが、撮影の都合でこれを順番通りには撮れない、ということを考えると更に頭が下がります。内容的には、ホーキング博士の才気を描きつつも、その卓越した理論よりも、ジェーンとの絆を中心に据えていて、一風変わったロマンスという趣なんですが、ホーキングのみならずジェーンの描写もしっかりしているからこそ成立する。いい映画でございました。
たまたまではあるんですが、タイタンシネマライブを挟んで、3作続けてイギリス映画を観てしまいました。しかも『リトル・ダンサー』と本篇はどちらもワーキング・タイトル絡み。……だからなんだ、と問われると困るんですけど。本当に偶然だし、次に観に行くのはたぶんハリウッド映画になるし。
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