レンタルDVD鑑賞日記その431。

• 『ほんとにあった！呪いのビデオ60』(BROADWAY[発売])

　しばらくぶりのレンタルＤＶＤ鑑賞は、毎度のアレです。シリーズ60巻目は、夜釣りを楽しんでいた女性達が行方不明になり、彼女たちが残したビデオカメラの映像から始まる連作“蛭子”などを収録。

　菊池くんが演出に就任して早くも５本目。そろそろクオリティが向上してもいい頃……だと思うんですけどねえ。歴史がある分、ストックには事欠かないはずなんですから、同じ巻に何度も心霊スポットに行った連中の映像を収録するのが良くないことは解りそうなもんですし、映像の内容についてももうちょっとヴァラエティに富んでいていいはず。個々の映像としてのインパクトはそこそこでも、ここまで編集が下手だと効果がだいぶ削られてしまいます。

　今回の連作は、記紀にも登場するモチーフが関わってきていて、内容的にはけっこう興味を惹かれたんですけれど、如何せんスタッフの無意味なドタバタに付き合わされている、という印象の強い描写に飽きてきますし、しかもけっきょく“次回に続く”という終わり方なのは如何なものか。次回に続くのはいいんですけど、それなら次巻の予告や発売時期を最後に挿入するくらいの配慮はしましょう。これでは放り出された感が強すぎる。

　この手のシリーズでは間違いなく前人未踏の巻数に達しているんですから、もーちょっと腹を据えてかかって欲しいんですが、どうも菊池くんは頼りなさ過ぎる。今回、新人の演出補がやたら怒られてましたが、彼よりも自分たちの手際の悪さをまず責めてください。話はそれからだ。