昨日開始した挑戦、可能なら日曜日まで続けようと思ってましたが、本日の結果を受けて、中止といたします。
いったい何をやっていたのかというと、六本木にある俳優座劇場で行われている、バナナマンのライヴの当日券確保に挑んでいたのです。
知人にお貸ししてもらったライヴDVDを観て彼らの練り込まれたコントにすっかり嵌り、いちど生で観てみたい、という想いを募らせ、毎年恒例である夏のライヴの先行予約が始まると、前述の知人と共に抽選に賭けてみたのですが、数回行われたすべてに玉砕。しかしどうにも収まらず、当日券を手に入れようと足掻いていたのがこの2日間だったのです。
昨日は、とりあえず午前十時の映画祭を鑑賞したあと、11時40分ぐらいに列に着きました。位置は、建物の角を曲がって少しのところ。ざっと見積もって20人程度ぐらいしか前にはいないので、少し余分に当日券が出れば行けるかも……と思っていたのが甘かった。もともと先行予約で満席になっていて、当日券は会場設営で生じた空きと、キャンセル分のみしか配布されない。結果、出たのは僅か7枚。建物の角まで達することなくあっさり終了。
そこで本日は、封切りの観たい映画があったものの、こちらのほうが重要、と朝10時には着くように出かけました。が、この時点で昨日よりも更に列が伸びている。前日よりも更に5人ほど後ろに下がった位置で、配布開始の13時まで、駄目で元々、のつもりで待機していましたが、やっぱり駄目。19時開演の回しかなかった昨日と異なり、今日は15時からの回も含む2回公演だったにも拘わらず、またしても建物の角を曲がる前に整理券は底をついたようです。
どう考えても、午前6時ぐらいに並ばないと、確保は難しい。私の生活サイクルではさすがにきつすぎるので、これはもう明日、明後日の回は諦めよう。
しかし、そういう客の存在を見越してか、このライブでは開演後の30分間に限り、観覧客以外のグッズ購入が可能になっている。知人はわたし以上のファンですし、私もひとつぐらい押さえておきたかったので、近くのインターネットカフェに立ち寄り、そこで食事と仮眠を済ませてから、15時20分ぐらいにもういちど会場を訪ねてみた。
グッズですら、払底していました。
Tシャツや缶バッヂなどがあった気配はあるものの、現物は一切なし。残っているのは小銭入れぐらいのもの。話を聞くと、どうもTシャツなどは、チケットを持っている客がほとんど購入してしまったようで、開演後の一般販売が始まる頃には数えるほどしか残っていなかったようです。
……これは、無理。この日は絶対に取りたい、と覚悟を決めて1日だけ挑むなら、何とか出来るかも知れません。が、毎日訪れて、1回でも拾えればラッキー、程度の気合では如何ともし難い。
そういう難易度の高さが充分すぎるくらい実感できたので、今回はもー大人しく諦めることにしました。夏のライヴは恒例となっているようですし、来年の捲土重来を期すことにします。……先行予約に当たることを今のうちから祈っておこう。
手ぶらで帰るのは何なので、残っていた小銭入れを、知人のぶんも購入したあと、けっきょくはいつも通りに映画館へ。当初、今日観たかった映画の夕方の回を押さえる――ついでに、フリーパスを発行してきました。TOHOシネマズ独自のサービスであるフリーパス、六本木だけは他の劇場よりも取得のための条件が厳しかったのですが、今年は午前十時の映画祭と大成龍祭でやたらと来まくっていたお陰で、余裕でクリアしてしまったのです。夏は若干観たい作品も多めにかかるので、交換してしまおうと思ったわけ。……映画感想の宿題を減らすのがますます大変になりますが、それを言っていると、いつ利用できるかも解らなくなるので。
鑑賞したのは、『ぼくのエリ 200歳の少女』を『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーヴス監督がリメイク、スティーヴン・キングをはじめ多くの著名人から絶賛されている話題作『モールス』(Asmik Ace配給)。
オリジナルがお気に入りゆえ、リメイクしてどーなのか、がやや心配でしたが、しかし予告篇の出来映えや漏れ聞く評判がやたらといいので、公開が間近になる頃にはかなり期待が高まってました。そして実物は、その高い期待にきっちり応えてくれてます。舞台をアメリカに移しながら肝心な要素はほとんど壊すことなく、表現や映像美をいっそう研ぎ澄ませている。オリジナルではグロテスクさの方がやや上回っていた主題も、整頓することで一種閉じられた純粋さを際立たせることに成功しています。何より、『キック・アス』で魅力を全開させたクロエ・グレース・モレッツがまた素晴らしい。フリーパスの期限が切れる前にもー1回ぐらい観ておきたい、そのくらいハイクオリティな1本でした。
鑑賞後、少し待てば、バナナマンライヴ夜の回のグッズ販売が始まるはずですが、正直もうすっかり消耗してしまったので、大人しく撤退。後日発売されるはずのDVDを愉しみに待つことにします……。
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