レンタルDVD鑑賞日記その666。

　昨年9月リリースの『Not Found ネットから削除された禁断動画 スタッフによるベスト・セレクション パート８』を鑑賞。いわゆる位置ゲーで遊んでいる様子を撮影していた投稿者が思わぬ事態に遭遇する“スマホゲームをしていたら”、その通りに行動すれば鬼門が開く、という都市伝説を試した若者たちの記録“地下の鬼門”、ＡＤ杉本が多重人格を持つ男性の悩みに向き合った長篇“ドキュメント 多重人格中年 フミオ”、など全10篇を収録。
　……ベスト盤出し過ぎじゃね？　シリーズ本篇がいまこの時点で42本、ここで割ったとしても1/5がベストに再録されてる勘定になるんですが。そんなに出来のいいのいっぱいありましたっけ？
　しかしこのセレクションについては、良くも悪くもこのシリーズのらしさはよく出てる。怪奇現象とは関係ないエグいのが２本に、多種多様な怪奇現象もの、それにＡＤ杉本大活躍なエピソードが４篇。どーにも不自然な代物も混ざってますが、そういうのも含めてこのシリーズのエッセンスは凝縮されてる。
　映像として面白いのは“天空”、ホラーとして秀逸だと思うのは“謎の印”……ただ、本物っぽく見えてるか、と問われると首をかしげざるを得ない。特に後者、最後のくだりをもうちょっと綺麗に見せていれば説得力があった気がします。その瞬間の絵が間抜けなんだもん。リリースする前にいっかいコマ送りしてみてくれ頼むから。怖い話としてはよく出来てるのに。