あまりにも酷い映画、そして新耳袋トークライブ67。

 最初の項は、昨晩の続き。

 20時すぎに、電車にて新宿へ。昨日と同じ道を辿って、訪れたのも同じ新宿バルト9。開館直後は、いつも使っている某協会の割引が適用されない、ということで「あ、こりゃ縁遠いわ」と思ったものですが、先月から実に三度めの来訪です。もし『呪怨』新作を試写会で観ていなかったら、更にもう一度機会を設けていたと思います。……要は、一部をマニア向けのラインナップにすることをやっと許容したんだろうなー。

 鑑賞したのは、まあ薄々お察しのことでしょうが、つい昨日観たばかりのアレの続編にしてとりあえずの完結編、フィースト3/最終決戦』(TORNADO FILM・配給)。2のときに買ってきた2作合同のプレスシートに序盤の粗筋が書いてあったため、そういう意味では意外性に欠き、でもこのシリーズらしい、お約束を無視した展開を堪能したのですが――結末は、本当に呆気にとられました。そして、『デス・プルーフ in グラインドハウス』以来初めて、普通の劇場で拍手が湧く、という状況に遭遇しました。あまりにも感激しすぎて動けませんでしたが私も拍手したい心境でした。今年に入って3桁を超える映画を観てきましたが、その中でいちばん酷い映画(褒め言葉)です。嗚呼、ラストシーンからエンドロール、そして締め括りのひと言まで脳裏に焼きついて消えねえよ!

 ……ちょっとだけ冷静さを取り戻して、LOFT/PLUSONEへ移動。この夏2度目の新耳袋トークライブです。今回は整理番号がかなり前のほうだったので、久々に舞台の真ん前に席を確保。思う存分堪能しました。

 最近このイベントでは雑誌『映画秘宝』のメンバーを中心とした『新耳袋殴り込み』のスタッフがまずゲストとして登壇することが通例となってます。本日も変わらずに現れ、前回紹介できなかった“無茶”を披露してくれました。しばらく前から、確実に何かしら変な映像を拾ってくれるようになった彼らですが、……やっぱり普通は真似しちゃいけない。何せ、“相手”を挑発するのが基本的なスタイルですから。

 休憩を挟んでの第2部は、こちらも名前は伏せますが、結果的に毎回顔を出しているある方の持ち込んだ映像ネタに、珍しい怪奇写真などが登場。ひとつ、奇妙な映像が披露され、ちょっと騒然となったのですが、あれは私には合理的な説明がつけられるように思いました。いや、そう捉えてもなかなか強烈な映像ではありましたが。

 再びの休憩のあと、すっかり木原氏の相棒として落ち着いた某嬢とともに、本気の怪談へ。数は少なかったのですが、両者とも長尺のエピソードがあったので、終わった頃にはなかなかの充実感が味わえました。……いつもとは別の理由で、具体的に書けない話ばっかりだったのが嬉しくももどかしい。

 新刊が出た直後なので、出来れば木原氏にサインを貰いたかったところですが、あとのこともあるのですぐに離脱、家で少し眠って、11時過ぎにいったん復活。昼食を摂ってからもう一度寝て、夕方にはまた新宿入りです……。

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