『もっけ』第7話 ジャタイ

 冷え込んできたある日のこと。瑞生の同級生・ひさ子がお気に入りのマフラーをしなくなってしまった。浮かない顔をしているひさ子を気にかけていた瑞生だが、その帰り道、竹藪の方から現れた何ものかに、例によって取り憑かれてしまう。気づけばそれは喉に紐状の痣を作っていて……

 うーん、どうも瑞生中心のエピソードは絵の作りが性に合わない。今回、作画のクオリティはわりあい保たれているほうなのですが、何だかこけしに描いたのを動かしているだけのような造型がどうしても納得できない。

 話のほうは原作を比較的正しくなぞっているだけなので、概ね問題なし。……なんですが、どうもこのアニメ版には原作にあるような奥行きが感じられず、何故か偽善っぽく感じられてしまうのは何故なのか。絵も声の演技も、なんだか深く考えているように感じられない、表面だけさっと撫でているだけという気がするのです。

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