ジャッキーはジャッキーでも、アクションとは縁のないジャッキー。

 今日は、封切り作品を観るためにお出かけです。空模様があんまし芳しくありませんが、日中はギリギリ保つようなので、今日も自転車にて移動。

 訪れたのはいつものTOHOシネマズ日本橋、鑑賞したのは、暗殺された夫の存在を歴史に刻みつけるために若きファーストレディが奮闘した4日間を描き、主演のナタリー・ポートマンアカデミー賞候補になるなど高い評価を受けたドラマジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(kino films配給)。尺が短いので、シネマイレージカードのポイントを利用して鑑賞。

 これはちょっと意外な面白さでした。ナタリー・ポートマンアカデミー賞候補になったことから、なんとなくドラマとしての再現性が評価されたのであって、ストーリー的にはそれほど期待するものでは、ぐらいに捉えていたのですけど、語り口に思いのほか緊迫感があって惹きこまれる。歴史上でも特に尊敬を集めるこの大統領がその実、具体的な成果を上げておらず、後年の評価はむしろこの暗殺直後の“キャンペーン”の成功によるものだ――という解釈をちりばめ、“キャンペーン”を成功させたジャッキーの虚栄心にも注目しながら、しかし社会と時代に翻弄されながらもファーストレディとしての役目を果たしたジャッキーの姿を生々しく、品格を保って描き出している。思った以上に見応えのある作品でした。暗殺犯の正体とかその背景とか、事件に潜む謎については言及していないのも賢明。触れたらだいぶゴチャゴチャするでしょうし。

 ちなみに今日は、当初もっと優先順位の高かった作品も封切られてるんですが、そっちは色々な事情を考慮して後日鑑賞することにしました……あっちはもっと安く観られる日があるからね。

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