記念すべき40本目は、お気に入りのビリー・ワイルダーで。[午前十時の映画祭(40)]

 2日連続、そして都合40回目となる午前十時の映画祭詣でです――しかし赤・青合わせて100本の作品があるわけで、まだ半分にも達していないのですけど。

 昨日も触れたとおり、今週は天気が全般に思わしくなく、今日の予報も当初より悪くなっていたのですが、日中は保ちそうだったので自転車にて強行突破。……ただ服装には本気で悩んでます。もう上着は要らないと思う、けど半袖でふらふらするのはどーなのか。

 本日の行く先は、TOHOシネマズ六本木ヒルズ。今週の《青の50本》作品は、先週の『情婦』に続いてビリー・ワイルダー監督作、スターへの返り咲きに執念を燃やす大女優の姿を軸に、ハリウッドの内幕を描いたサンセット大通り』(パラマウント×セントラル配給)

 午前十時の映画祭で『アパートの鍵貸します』を観て以来、すっかりビリー・ワイルダー監督の手腕に惚れ込んでしまってますが、本篇もまた見事な出来映え。無声映画からトーキーに推移し、定着した頃のハリウッドの空気をきちんと垣間見せつつ、異様な展開に説得力を付与する手際が巧みです。終盤で大女優が見せる“晴れ舞台”をクライマックスとして演出する仕掛けも実に鮮やかで、貫禄の1本。なんか、午前十時の映画祭上映作品に限定せず、可能な限りぜんぶ観たい、という気分になってきました。

 鑑賞後はいつものうどん屋にて、いつもと違うものを注文……基本的に、気に入ったものをひたすら繰り返し愉しむほうなのですが、これだけ年がら年中来ていると、たまには違うものを頼まないと、という強迫観念に囚われます。美味しかった、がやっぱり来週はいつものを注文しようかと思います。

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