残すところ、だいたい1年半。

 昨日、個人的に哀しいニュースがありました。

 午前十時の映画祭、2019年度の第10回をもって、ひとまず終了。

 すっかり定着した感があったこの企画ですが、どうもデジタル化に際して必要な出費を主催者側で担ってしまったせいで、だいぶ厳しい運営を迫られていたらしい。恐らくは10年目という節目もあって、これを機にいちど幕を下ろす決断をしたようです。

 残念ではありますが、致し方ない。とりあえず私は残り約1年半、これまで通りにコンプリートを目指すことにします。

 と、いうわけで、プログラム切替直後の火曜日につき、午前十時の映画祭9を鑑賞するべくTOHOシネマズ日本橋へ。

 今コマの作品は、生涯にわたって祖国ポーランドを撮り続けてきたアンジェイ・ワイダ監督初期の“抵抗3部作”のひとつ、暗殺者とターゲットの運命的な一夜を描いた灰とダイヤモンド<デジタルリマスター版>』(ニッポンシネマコーポレーション初公開時配給)

 ポーランドの歴史的背景に疎いので、それぞれの登場人物がどういう政治的な信念で活動しているのかがいまひとつ飲み込めてないのですが、それでも一時代のドラマとして味わい深く鑑賞出来る。抵抗勢力に属しながらどこか軽薄な雰囲気を漂わせる青年が、ある女性と出会ったことから、初めて自分の意志で運動を離れようとする。それでも厳然と存在する使命や、袂を分かつ友人との関係などが、極めて美しい構図で描き出される。当時のポーランドの政情では本来、反体制的な趣旨で描かれたはずが、逆の解釈をされたために上映が認められた、という経緯があるそうですが、あえて登場人物に政治的信念を語らせず、善悪も示さなかったことが奏功したように思えます。シチュエーションのひとつひとつが明確に繋がらないため、私にはちょっと間延びして感じられたのですが、でもいい映画。

 帰る途中で秋葉原に立ち寄り、ちょこっと買い物をしたあと、どこかで外食してから自宅へ……と思ってたんですが、途中でトラブルが発生し、想定外の買い物をする羽目に。しかも行った先で発見できず、意気消沈してそのまんまいちど帰宅。自宅の近くにあるラーメン店で食事を摂るついでに、ネットでお目当てのものを注文するのでした。ここの場合、店頭で取り寄せ・配送手続をするより、自分でネット注文するほうが早いのです。現に、お昼に手配をしたのに、既に私の手許には現物が届いてますし。

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