『スターウォーズ episode V & VI』鑑賞。

 最新作はなるべく早いうちに鑑賞する心積もりなので、昨晩までに予習を済ませておきました。

 映像技術的にはさすがに現在と比べるべくもありませんが、内容的には古典的スペース・アドヴェンチャーの文法に則っていて、単純すぎるきらいもありますが存分に面白い。小さい頃に見た記憶は漠然とあるのですが、こうして通して鑑賞したのは初めてのはずで、予想以上に普通に楽しんでしまった。VIまで来るとマーク・ハミルの顔も汚……いや何でもないっす。

 今回のDVDリリースの際、デジタル・リマスタリングとともに一部の映像の差し替えが行われたそうです。なかでも特にファンのあいだでは批判の強い、エピローグ場面に幻影として登場するアナキンが、当初老いた姿だったものを若い姿にしてしまった、即ち間もなく公開のepisode IIIでアナキンを演じているヘイデン・クリステンセンに差し替えられてしまった件ですが、ファンと呼べるほど強い執着を持っていないせいもあるのでしょうが、私はあまり違和感を覚えなかった。というのも、この場面ではヨーダとオビ=ワンも登場しているのですが、死亡時は老衰のために立つことも覚束ない様子だったヨーダが矍鑠とした様子であったから。それも当然で、肉体の束縛から離れて自由になったのによたよた歩いていてはあまり意味がないわけです。敷衍していくと、この幻影の姿での彼らは、生きていたとき、自由に動き回れていた時期の姿になる、という想像が出来る。ならば、ここで登場するアナキンは、生命維持装置を搭載したスーツの内側で老いた姿であるよりも、スーツを纏うより以前の容姿であったほうが理に適っている、と考えることも可能なわけです。ならば、若い頃の姿としてのヘイデン・クリステンセンが定着したいま、彼の姿に差し替えるのも自然と言える。

 ――まあ、これは後付けの理屈でしかないわけで、ファンが腹を立てるのも充分理解は出来るんですけどね。待ってりゃそのうち出ると思いますよきっと、オリジナル・ヴァージョンと銘打った代物が。火に油、という気もするけど。

 さて、特典ディスクにもいちおう目を通しておくかな。実はこれがいちばん長いんだが。

コメント

  1. 冬野 より:

    IV〜VIではフォースは精神の力として描かれているわけで、その点で最盛期というのは、ヨーダにとってはジェダイ騎士団が存在し幼い騎士見習いたちをたくさん育てていた頃、オビ=ワンにとってはアナキンを失った若い頃より新たな希望のルークを守り導けたIVの頃。そうなるとアナキンの場合は、過去の呪縛が解け息子と心を通わせようやく帰還できた最期の姿であるべき。
    などと、信者の視点をシミュレートして書いてみるテスト。スター・ウォーズ信者ではないので私もあまりこだわりませんが、ある程度サーガとして考えた場合にクリステンセンはミスキャストだし、ルーカスのセンスの悪さがはっきりした悪例ですね。

  2. 三澤未来 より:

    まっさんトーク集欲しい! 欲しすぎる!
    どうしてこうファンのツボを突くものを出すかなぁ…。
    当然「とうさんとポチ」も入ってるんでしょうね。

  3. tuckf より:

    >冬野さま
    でも実態どおりだと、ラストシーン、かなりきつい姿で現れなきゃいけなかったわけで、それはそれで微妙です。変に美化した姿で登場されるぐらいならまだ無理があっても過去の容姿のほうがまし。
    わたしのほうはクリステンセンの配役にも含むところはないんですが、まーああいう展開にするなら尚更もうちょっと表情に幅のある役者のほうが良かったかも、とは思います。
    >三澤未来さま
    当然入ってます。おばあちゃんのおにぎりも入ってます。アルバイトの話だって入ってるぞー。たぶん後日、新聞などで通販の告知が出ると思いますので、それをお待ちください。
    ていうか、出来れば該当記事のほうにコメントを書いて欲しかったっす。

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