日本ラーメン大百科8杯目は、トリュフの薫りとはまぐり風味。

 昨日の映画鑑賞のあと――じゃない、その前の話。
 この日の映画鑑賞は11時50分、しかも200分超えの長丁場。先に現地入りして昼食を摂るしかない、となれば、日本ラーメン大百科開催中はここに立ち寄るしかない。
 ただ、来るつもりではいたものの、正直なところ、予めパンフレットで予習した印象では、私にすんなりと刺さってくるものがない。いちおう候補をいくつか挙げて、そのなかから選ぶことに――最終的には、チェックしてあったなかで、時間内に料理が提供されそうな混み具合のところを優先するかたちとなってしまった。

麺屋 中川會のトリュフ香るはまぐり醤油そば つけ博ver. 名古屋コーチン入り、トッピングは味付き玉子。
麺屋 中川會のトリュフ香るはまぐり醤油そば つけ博ver. 名古屋コーチン入り、トッピングは味付き玉子。

 ご縁があったのは住吉の名店、麺屋 中川會のトリュフ香るはまぐり醤油そば つけ博ver. 名古屋コーチン入り……商品名長いな。トッピングには2種のチャーシューや角煮などがありましたが、私はやっぱり味付き玉子です。
 中川會はつけ麺で知られていますが、イベントではこういうオリジナルメニューで参加することが多い模様。店舗にも立ち寄ったことがありましたが、今回のメニューはなかったはず。
 タレは醤油、出汁には親鶏などを用いているようですが、スープを味わって、まず届くのはやっぱり名前通りはまぐり。魚介類を多種用いたのとは違う、かなりクリアな味わいが口の中に広がります。そして、香りには確かにトリュフらしき独特の膨らみがある。シンプルな見た目に対し、意外な薫りと味わいにちょっとした贅沢感が滲みます。
 具材は穂先メンマが1本に、たぶんローストした薄切りの鶏チャーシューと、やや厚切りにして炙った鶏チャーシュー……だと思うけど、なにせ心許ない舌なので間違ってたらごめん。薄切りの方は、脂がいい具合にとろけてまろやか、かつ濃厚なコクをスープに添える。厚切りの方は、焦がした苦みや硬さは最小限に、肉のモチモチとした食感と味わいを留めていて、いいアクセントとなってます。かなり柔らかい穂先メンマの仕込み具合も適切。
 麺は中細のストレート。思っていたより茹で加減が固めで、けっこう弾力が強い。これは或いは、提供から箸をつけるまでタイムラグが生じかちなイベントに合わせ、あえて固めに仕上げた可能性はありますが、それにしてもここまで歯応えがあるのは、ちょっと久しぶりかも知れない。ただ、トリュフの香り付けをして、名古屋コーチンを加えたオイルがしっかり張られたスープは麺によく絡んでくるので、仕立てとしては正しい。
 個人的には、好みか、と訊かれると「うーん」と返してしまう感じ。どっちかと言えば前回の、スパイスを添えてカレー風味につけ汁を変えて楽しめるつけ麺の方が好みですが、それでも美味しいのは同様。せっかく小袋をもらってきたので、最後に胡椒を入れてスパイシーに終えましたが、そのまんまでも充分に飽きず食べられる。このあとの映画鑑賞が長いことも考慮した結果、しっかりスープまで飲み干しました……明らかに胡椒入れすぎて、最後ちょっと辛かったけど。

 麺屋 中川會と言えば、クセの強い女将が有名。しかし、私が購入を決断したとき、ちょうど客足が途切れていたこともあって、客引きのためか別のブースの方まで出張してしまったようで不在でした。下の商品案内の写真で後ろ姿だけ映ってます。自分で言うのも何ですが、そんなに気の効いた受け答えが出来ない性分なので、不在でちょっと安堵した、のはここだけの話。

麺屋 中川會ブース入口に掲示された商品案内。
麺屋 中川會入口に掲示された商品案内。

麺屋 中川會ブースの看板。
麺屋 中川會ブースの看板。

コメント

タイトルとURLをコピーしました