秘密と謀略だらけの家族旅行。

 本日は母が夕方から用事で出かけるため、透析が出来ません。そこで透析休みを1日前倒しにして、夕食を自分でどうにかするなら映画も観てきてしまえ、ということになりました。
 前々から予定は決まっていたので、あれを観るかそれともこっちにするか、と色々候補を考えていたのですが、火曜日にスケジュールが発表されてみたら――意外と、候補がない。さすがにあんまし遅く帰るのもどうかと思い、おおまかに時間を設定しておいたら、ハマるものが想像以上に、ない。この日なら優先順位を上げるつもりでいた作品が、もう終わってたり、さすがに終映が遅すぎたりする。あれこれ悩んだ挙句、余裕があればどこかに差し込もう、くらいに考えていた作品が、上映館も上映時間もいちばんしっくりハマってしまった。本当にこれでいいのか? と作業をほったらかしでなおも悩み、けっきょく最後にはチケットを押さえてしまった。
 夕方に向かったのはユナイテッド・シネマ豊洲。なんでここかと言えば、スケジュールの兼ね合いもありますが、せっかくなら夕食をど・みそで食べたかったから。店舗に行くのはちょっと間が空いたので、どーしてもここに来たかったのだ。実のところ、それがなきゃ自宅最寄りの上野で済ませてた。
 鑑賞したのは、人気アニメシリーズ初の劇場版、それぞれ思惑を秘めて集まった偽装家族が初めての家族旅行で危険なトラブルに巻き込まれる劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』(東宝配給)
 いちおう、まったく観たことのない作品というわけではないし、自宅のレコーダーには録画も残してある。ただ、それで安心してしまって、序盤2話くらいしか観てなかったのです。それで劇場版かよ、と自分でも思いますが、まあ、以前には本当にまったく、テレビシリーズを観ずに劇場版を観たこともあるので、まだ観ているだけマシ。申し訳ないので、前夜から配信にてテレビシリーズももうちょっと追加で予習して、主要キャラの設定とかは概ね把握しておきました。
 ……それがほとんど余すことなく、しっかり活用されてたので逆に驚いた。
 しかも、それでいて、原作やアニメに接してなくても状況や、作品の魅力的な部分は解るように描いてある。そのうえでちゃんと劇場版ならではのスケール感や、通常シリーズではなかなか盛り込めないこの家族の面白さを採り入れている、巧みな作り。
 原作を読んでても、劇場に来ている他の客を見ても思いますが、この作品はアーニャこそ中心、という意識があるのでしょう。人の心を読む超能力者、という設定上、唯一すべてのキャラクターの秘密を握っているので、そもそもが話を回しやすい立ち位置なのですが、しばしば見せる勘違いや変顔含む多彩な表情が魅力的なので、物語上でもかなり重宝されてる。大きなトラブルの端緒は完全にアーニャですし、いちばん危機に陥るのも彼女、そして最後に救いとなるのも彼女。その魅力がしっかり詰まってます。
 初劇場版にして、『名探偵コナン』みたいな長寿化を目論んでいるのでは、と勘ぐりたくなる、職人的な詰め込みの巧さと完成度。それでいて、シリーズ初見でもしっかり楽しめる仕上がり。劇場版として文句がありません。……テレビシリーズの方もちゃんと最後まで観ておこう……。

 鑑賞後は予定通り、映画館からすぐそばのど・みそで夕食。私は特徴的なマスクしてるせいか、どうも一部の店員の方には完璧に覚えられてるようです。
 食事を済ませたらまっすぐ帰宅……のはずが、ちょっとしたトラブルでなかなか出られず。
 バイクを出すとき足を滑らせ、隣のバイクにハンドルが引っかかってしまったようで、起こすことは出来たものの、いざエンジンを掛け直そうとしたら、スターターのスイッチが外れてしまったのです。
 暗い中、スマホのライトを使って、飛んで行ったスイッチを探し出し、填め込んでみたものの、エンジンはかからず。修理に来てもらわなきゃ駄目か、と一瞬絶望。しかし、ふ、と思いつき、スイッチの嵌まっていたくぼみに指を差し込んで、突起物を押してみたら――無事にエンジンがかかった。
走行そのものに問題はなく、どうにか家まで帰りつきましたが、一回バイク店まで持っていったほうがいいだろうな、これ。さすがに、本来スイッチが入っているべき箇所を開けっぱなしにしといたら、あとでもっと大きな故障に繋がる可能性もあるし。

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