日本ご当地ラーメン総選挙2024に行ってきた。

 10月10日から、この時期恒例の大つけ麺博が始まります。しかし去年と同様、同じ大久保公園、そしてほぼ同じブース構成にて、日本ご当地ラーメン総選挙が開催されていました……なんで過去形かと言えば、これをアップしている時点でもう終了しているから。1週間のみだし、私は作業大詰めから旅行になだれ込んでしまったので、昨日しか訪れるタイミングはありませんでした。

日本ご当地ラーメン総選挙2024、大久保公園入口に掲げられた看板。
日本ご当地ラーメン総選挙2024、大久保公園入口に掲げられた看板。

 ご覧の通り、雰囲気は去年とさして変わりません。ただ、大きな違いは、ブースの配置。これまでは、入口からすぐの右手に4・5つ、公園の反対側に同数のラーメン店ブースが並び、中央にあるテントつきのテーブル席や、外周部分などに配置された立食席で食事をする、というスタイルでした。しかし今年は、入って奥の、公園の敷地長辺部分にすべてのブースを横並びにして、入口とは反対側の短辺に設置されたテント席、立食席でいただく形になった。店の前のスペースにゆとりが出た一方、客の動線が長くなりがちかな、と思いましたが、帰る客の流れがだいぶ集約できるので、この構成が正解かも。
 1回だけ立ち寄るならこれ、と心に決めていたものはあったのですが、念のためにひととおりブースを眺めて回ってみる。結局、最初の候補に舞い戻ってしまいましたが。

佐野らーめん会ブース入口に掲示されたポスター。
佐野らーめん会ブース入口に掲示されたポスター。

 選んだのは、栃木県から参加、佐野らーめん会の佐野らーめん、トッピングに那須御養卵使用煮卵。
 最近は、日本橋ふくしま館のイートインによく通い、いちばんのお気に入りである老麺まるやの喜多方らーめんをひたすら食べてますが、私がいちばん最初に意識した銘柄はこの佐野らーめんでした。
 見た目は一般的ならーめんそのももの。チャーシューにメンマ、ネギ、今日日は珍しくなったナルトも乗っている。そしてスープはたぶん鶏ガラなどから出汁を取った醤油味。ちょっと塩味が強めですが、ひたすらすっきりしていて飲みやすい。
 でも何が好きって、平打ちで縮れた中太麺です。佐野らーめんといえば青竹を用いた独特の打ち方をしていて、もちもちとして腰が強い。どうしてもセルフサービス形式にせざるを得ないラーメンイベントの欠点として、座席を決めかねていると麺がちょっと伸びてしまうのですが、麺が強いので、問題なく美味しい――お店によっては、そのあたりも配慮したゆで加減にしていたりするので、工夫済なのかも知れません。ふんわりとした小麦の香りと甘さが、やや塩味の強いスープによって引き立てられて、夢中になる美味しさ。
 下の写真だと解りにくいですが、チャーシューは2種類乗っていて、一枚は周囲を炙ってある。1枚はむちむちとした食感と肉の風味が強い一方で、炙ってある方は香ばしさが楽しめる。
 トッピングに選んだのは那須御養卵を使用した煮卵。250円と、ラーメンのトッピングで出る卵としてはお高めですが、確かにそれだけの価値はあった。とろりととろける茹で具合も素晴らしいんですが、卵そのものにコクがある。癖は少なく、それでいて卵らしい風味と甘さのある黄身、さらっとして優しい白身。スープに溶いても混ざりきらない濃厚さ、それでいてうまく塩味に馴染んで、違った風合いを生み出している。これは追加して正解でした。
 今回は特定の店舗ではなく、佐野らーめんというブランドを守る協会としての出店ですから、同様のラーメンは特定の店舗では出していない。全く同じものを食べることは多分二度と出来ない。でも、出来るならおんなじスタイルでもういっかい食べてみたい。そのくらい私好みでした。

 これを書いている時点で総選挙というイベントとしての結果は出ていて、佐野らーめんは3位以内にも入ってないかったようですが、ぶっちゃけこんなのはそれぞれの好みと、そのときの客層に大いに左右されるので、気にしなくていいのだ。

佐野らーめん会の佐野らーめん、トッピングに那須御養卵使用煮卵。
佐野らーめん会の佐野らーめん、トッピングに那須御養卵使用煮卵。

佐野らーめん会 公式ホームページ
佐野らーめん会には67の加盟店が存在し、それぞれの店にて美味しいラーメンを作ることに精進しておりますので、各店の麺やスープの味の違いを是非お楽しみください。

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