劇場で鑑賞した本数:58本
色々な事情から、今年は映画鑑賞の本数がだいぶ減ってしまいました。そもそも、最近は作品数がだいぶ多く、シネコンでの上映時間が私の予定と合わなくなり、見送っているうちに上映が終わってしまった作品も多い。来年はもっとたくさん観たい……。映像ソフトもしくはオンデマンドで鑑賞した本数:6本
こちらはまあ、例年通り。映画館に通う回数が減った分、それを補うために鑑賞した部分もちょっと、あるにはある。まだ状況は不安定ですが、年末にWarner Bros.がNetflixに買収される、という話がほぼほぼまとまってきた。今年、見落とした作品にはWarner作品もいくつかあるので、来年は少しNetflixで観る本数が増えるのかも知れない――現時点でもまだ事態が変化する可能性があるので、なんとも言えないんですけど。やっぱり映画館で観る方が好きですし。
最も多く訪れた劇場: TOHOシネマズ日本橋 28本
今年もいちばん通ったのはTOHOシネマズ日本橋でした。鑑賞本数が減っても、午前十時の映画祭をコンプリートするため、ここを軸に予定を組んでいましたから。ただし、来年以降はここも変わるかも知れません。来年度に開催される午前十時の映画祭16 、これを書いている現時点では、上映館リストに日本橋の名前はない。TOHOシネマズシャンテが加わる代わりに、日本橋が外されてしまった模様です。日本橋はオープン当初からこの映画祭の作品を上映していて、固定のファンもついているはずなので、少々理解に苦しむ判断ですが、午前十時の映画祭がかからないなら他の劇場に行くしかない。
私的ベスト5(2024年11月以降に劇場で封切り公開され、今年鑑賞した作品)
| 順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
|---|---|---|
| 1 | 『教皇選挙』 | 2025年3月20日 |
| 2 | 『WEAPONS/ウェポンズ』 | 2025年11月28日 |
| 3 | 『爆弾(2025)』 | 2025年10月31日 |
| 4 | 『ナイヴズ・アウト:ウェイク・アップ・デッド・マン』 | 2025年12月12日 |
| 5 | 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 | 2025年5月23日 |
1位は結局、ほぼ動きませんでした。あまりその状況が知られない“コンクラーヴェ”の内幕に分け入り、ミステリとしても、時代を描くドラマとしても優れた内容に昇華した。日本での公開中に本物の教皇選挙が実施された、というタイムリーさも相俟って、印象深い1本になりました。
2位は年末鑑賞した作品からの駆け込みです。ホラーもあんまし観られてませんでしたが、この丁寧で、極めてインパクトの強い仕上がりは高く評価したい。
3位は、今年観た日本映画のなかではダントツでした――『国宝』を観ていないので、あくまでも私の中では。ドキュメンタリー的な導入から、あまりにも魅力的な犯人と、刑事達との壮絶な駆け引き。そしてその中に、しっかりとミステリとして深い仕掛けがある。佐藤二朗という俳優の凄みを強烈に堪能出来る1本でした。
このシリーズの新作をひたすら楽しみにしていた4位は、やっぱりミステリ・ファンとして嬉しすぎる1本でした。しかも今年はジョン・ディクスン・カーさながらの趣向だったし。ライアン・ジョンソン監督には引き続き、本気でミステリを撮って欲しい。
5位はアクション俳優としてのトム・クルーズの集大成。ストーリーとしての質は旧作のほうに軍配を上げるんですが、トム・クルーズが権利を得て製作した8作品が凝縮されたシチュエーションは感動的です。そういう作品のクライマックスを、これまでと比較しても究極のスタントで支える、という徹底ぶりも潔い。
ちなみに、ベスト5にしたため触れませんでしたが、候補としてけっこう日本映画を残していた年でした。『劇映画 孤独のグルメ』は残したかったなあ。
私的ベスト3(2024年10月以前に公開され、今年鑑賞した作品)
| 順位 | 作品タイトル | 日本公開日 |
|---|---|---|
| 1 | 『セブン』 | 1996年1月27日 |
| 2 | 『火垂るの墓(1988)』 | 1988年4月16日 |
| 3 | 『天使のたまご』 | 1985年12月15日 |
で、つい昨日までは『火垂るの墓』をトップにしていたんですが、公開当時に映画館で観たこちらがトップなら、地上波や映像ソフトで散々観た『セブン』も含まれる、と気づいて、入れ換えざるを得ませんでした。けっこうな数の映画を観た今でも、この作品は私の中で不動のペストなのです。
2位も、年齢を重ねてから鑑賞して、改めてその凄みを実感しました。劇中で“反戦”などと謳わず、しかし凄まじいリアリティと緻密な映像でその悲惨さを観客の心に刻みこむ。観た多くの人が、二度は観たくない、と思いながらも忘れられない。唯一無二の戦争映画です。
3位はず~っとその名前が気になっていた1本。“難解”という世評ばかりが印象にありましたが、いざ観てみたら、確かに難しいけれど、作品としてのテーマは明快、ただ解釈の幅が非常に広い。『火垂るの墓』同様、常軌を逸した描き込みも一見に値する名作。
ちなみに、『セブン』が入ることに気づくまで、3位には『ジャンヌ・ダルク裁判』が入り、4位には『イコライザー(2014)』を置いていました。変なラインナップ。
2026年の展望
……今やっている作品も追い切れてないのに、来年以降のことを考える余裕があるはずもなく。まあ、既に映画初めの1本は決まってますし、そのあとに観に行く作品もいくつか決まっている。ただ、もう現時点で言えるのは、
「来年はもっとたくさん観たい」
この一点に尽きます。
あと、出来れば映画感想ももうちょっとマメに書け、と自分に活を入れたいところですが、こっちは他にも事情があるので、どうにか細々とでも続けられたらいいなー、くらいの心境です。
現時点で読めないのは、もっとも頻繁に訪れる映画館がどこになるのか、ということ。
ここ数年はずーっとTOHOシネマズ日本橋が上位、一時期はTOHOシネマズ上野もこれと競っていましたが、上野はラージフォーマットが少ないことで訪れる機会が減ってしまった。そして日本橋は、私がよく訪れる理由にしていた午前十時の映画祭が、現時点では上映されない予定になっている。
では、新たな上映館として加わったTOHOシネマズシャンテが取って代わるのかというと、それも微妙。現在も、午前十時の映画祭でときどき利用しているTOHOシネマズ錦糸町オリナスや、秋頃によく訪れるTOHOシネマズ新宿が増えるのか。
……どっちにしても、劇場に足を運ぶペースを恢復させるのがいちばんです。
それでは皆様、よいお年を。


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