ふたりともはしゃいでますけど説明しなきゃいけない人いっぱいいますよね、の巻。
最終回のようだった昨年末の第65回から、今度はヘブンさんが松野家に受け入れられるまで。
見どころは勘右衛門さんが爆発するところかな~、とぼんやり予想してましたが、直前に気づきました、そういやこの人、“お嬢”には甘いんだった、と。本気で通じ合っているなら、そしてトキを不幸にしないなら、受け入れるのは当然です。
笑ったのは、トキから打ち明けられた直後の勘右衛門さんの行動と、トキにとってのもうひとつの家族、雨清水家の展開です。ここでバラすかねお前。直後の水曜日『あさイチ』はVTRから入る日だったので、MC陣の朝ドラ受けはないんですが、代わりにテロップが朝ドラ受けをするくらいインパクト強かった。本来、今日のお題の横に“それはさておき”の“それ”くらいの感じで置くのに、2行使って朝ドラ受けしてた。ここ数年、ずっと朝ドラを観続けてますが、ほとんど例のないケースではなかろうか。
しかし週末は、昨年末にも近いくらいの秀逸な回でした。
トキとしては、そして日本人としては比較的、ありがちな取り繕いが受け入れられないヘブンさんも頑なとは言えますが、けれど、彼の素直な疑問が却って、家族のあいだにあった蟠りを解きほぐした。2人の母親の気遣いと、そのあとのトキの感情の爆発が涙を誘い、そして最後はこの家族らしく、微笑ましく締めくくる。しかもその輪の中にちゃんとヘブンさんが加わっていて、暖かい気持ちになります。
序盤の、登場人物の心象を反映したかのように揺れるカメラ、そして心が定まるとどっしりと座り、どうやら脚本にはなかったらしい涙を流す三之丞まできっちりと映し出し、その場にある情緒を表現する。本当に、個のドラマはとてもいい。
ちなみにラフカディオ・ハーンは実際に嘘が嫌いだったようで、小泉セツが夫の没後に著した回想録にも“嫌いな物は、うそつき、弱いものいじめ(以下略)”と最初に挙げているほどです。セツが果たしてどの程度、家庭の事情についてヘルンさんに語っていたのか、私の調べられる範囲では不明ですが、もしドラマのトキのような経緯があったら、本当に怒っていても不思議ではない。だから、脚色としても相変わらず素晴らしいと思う。
来週からはいよいよ幸せな夫婦生活――とは簡単にはいかない。予告で出ている動画には既に不穏な要素がちりばめられているようですが、明治初期の日本で、異国の人と連れ添うのは決して簡単ではない。
ところで今日は、直後の『あさイチ』プレミアムトークがヘブン役のトミー・バストウで、しばらく作品に浸ることが出来ました……まあ、今日は私も搬入が重なって忙しく、その辺はあらかた“ながら見”でしたけど。
参考文献
小泉節子『思ひ出の記』



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