靖幸ちゃんの恥部を観に行った。

 今年は岡村靖幸の音楽活動30周年なんだそうです……あいだに延べ10年くらい空きがありそうな気はしますが、まあそこはそれ。私は諸々あってまだ買えてませんが、先月には待望久しい完全オリジナルアルバムも発表されました。それにタイミングを合わせたのか、神保町シアターにて1週間限定で、唯一の主演映画Peach どんなことをしてほしいのぼくに』(UPLINK初公開時配給)のレイトショー上映が現在行われています。

 タイトルぐらいしか知識はなかったものの、再発されたDVDも既に市場にはない状態なので、この機会でないとなかなか観られない、と思ったら行かないわけにはいかない。念のために、午前中にいちどチケットを確保するためだけに出かけ、夕食をしっかり食べてから劇場に戻りました。……チケット完売してた。良かった買っといて。

 粗筋を書こうとするとすごーくシンプルな内容ですし、意味不明の描写もあっちこっちにあるんですが、80年代末の風俗を織り込んだマイルドな青春映画として捉えると思っていた以上に面白い。何より、岡村靖幸というアーティストが曲の中で見せるキャラクターを、物語の中心にちゃんと据えているのが好感が持てます。お陰で、まさにあの靖幸がスクリーンで活き活きと躍動している、という印象が強い。岡村自身は今回のリヴァイヴァル上映に“僕の恥点ですが、懐かしい思い出です。 ”なんてコメントを寄せてますが、ファンには素直に嬉しい1本でした。

 鑑賞後は寄り道、なんて考えようもなく、まっすぐ帰宅……お気に入りのラーメン屋が、この時間帯だとけっこう入りやすそうなんですけど、夕食を摂ったあとだと私にはキツいのよね。

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