世界が色づいていく。

 2日連続の映画鑑賞です。昨日は、ご鑑賞券の確認と消費がてら、観てきたかったものを押さえに行った、という感覚ですが、今日はシンプルに「封切り早々観ておきたかった」作品です。
 劇場は、TOHOシネマズ上野。いっときは、ここのドリンクバーに対する拒否感情からだいぶ足が遠のいていましたが、他のTOHOシネマズ劇場でも導入が進んで、ここだけ拒絶していても意味がなくなり、抵抗は薄れました……未だにあんまし歓迎はしてませんけど。映画1本に対して飲むドリンクはSサイズで充分なのに、カップは恐らく以前のMサイズだし、それで料金はLサイズなんですから、どう考えたって1杯では割高だし。
   ……まあそれはさておき、鑑賞したのは、桜井のりお原作のテレビアニメ、2クールにわたるエピソードを新作映像も含めて再編集、陰キャの中学生・市川京太郎と、同級生でモデルとして活動する山田杏奈の少しずつ近づいていく過程を繊細に美しく描きだした劇場版 僕の心のヤバイやつ』(東映×avex pictures配給)
 よせばいいのに前夜、薬の仕分けをしている傍らでテレビシリーズ序盤5話くらいまでを予習してしまったため、最初の方、どこまでシーンが使われていたのか思い出しにくくなってます……若干ね。
 原作者の初号試写レポート漫画にあった、“ダイジェスト感は少ない”というのはちょっと評価が分かれる気がします。確かに、まとめるうえで重要な場面はしっかりと盛り込んでいるんですが、やっぱり随所でイベントが端折られているので、ダイジェスト感は拭いきれない。
 しかし、この作品の勘所は一切、ハズしてません。市川が恋心を自覚するシーン、山田の自分に対する感情を察するシーン、様々な感情が入り乱れる圧巻のあのくだりとか、ここがなければ、という場面はすべてじっくりと押さえている。お陰で、100分ちょっとなのにやたらと密度が高いし、切なさと尊さで殺されそうになります。
 劇場版オリジナルシーンは……もしかしたらテレビシリーズで採り上げたシーンも作画を修正している箇所は多々あるかも知れませんが、明白なのは冒頭とラストに使われた、原作第9巻あたりのエピソード、市川の書いた詞をおねえのバンドが演奏するくだりだけ。歌詞の内容が完全に市川の心情、山田との恋の経緯を下敷きにしているので、そのおさらいを見せたあとで聴くと本当に迫ってきます。仮にアニメ第3期が実現したとしても、この劇場版以上にあのエピソードを効果的に表現するのはたぶん無理。そういう意味でも、原作やアニメが好きな人は必見。たとえどちらに接したことがなくとも、充分に本篇の魅力と、特盛りの尊さが堪能出来ると思う。
 ……あと、これも原作者の弁にあった「おねえがエッチだった」は……その通りでした。たぶんトゥーンレンダリングの演出が理由なんでしょうけど、なんであんなに艶めかしいのか。

 映画を観終わったら、ドリンクをまた補充して劇場を出て、近くのケンタッキーでお昼を買って帰宅。
 この辺りのラーメン店もご無沙汰なので、食べて帰ろうか、とも思ったのですが、なにせドリンクバーを無駄にしたくない一心で注ぎ直してしまったから、これを飲食店に持ち込むのは気が引ける――昨日の丸亀製麺には持ち込んだけど、あれはほぼセルフだし、店内では一切口を付けていない。普通のラーメン店などではやっぱり気持ちが咎めます。
 しかし、ケンタッキーでの注文もなかなか難しい。セットメニューはだいたいドリンクつきだけどドリンクは不要、しかしそのつもりでセットを選ぶと、チキンが多めになってしまう。たまにはレッドホットチキンも混ぜたい、と思っても、オリジナルチキンのセットに入れることば出来ないし逆もまたしかり、食べ比べセットは基本、同数なので、どちらかを多くしたいと考えると単品で使いするしかない。タッチパネルのメニューでちょうどいいものを探すと時間がかかり、後ろに並んでいる方を待たせてしまうので、けっきょくオリジナルチキンとレッドホットチキン2本ずつにサイドメニューひとつのセットを選びました……私は3本とポテトを食べればお腹いっぱいなので、明らかに多すぎである。
 案の定、家に持って帰っても食べきれず。まあ、母とふたりで食べるときはだいたい多めに注文して、余った分は夕食のとき温めて解して食べてるので、今回もそれで片付けました……とはいえ、こういうところのメニューはもうちょっと整理して欲しい気がする。セットでいくらおトク、と書かれるより、食べたいものを組み合わせて、いちばん安い価格で精算出来る、という方が楽だよなあ……。

TOHOシネマズ上野、スクリーン5入口脇に掲示された『劇場版 僕の心のヤバイやつ』チラシ。
TOHOシネマズ上野、スクリーン5入口脇に掲示された『劇場版 僕の心のヤバイやつ』チラシ。

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