『ばけばけ』感想&うんちく日誌、その31。(放送第96回~第100回)

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 熊本での新生活スタート……したけど、トキたちは家事を奪われ、ヘブンさんはインスピレーションを失い途方に暮れる、の巻。
 実は熊本という土地、私にとってはけっこう縁のある場所なので、いずれ訪ねたいな~、と思いつつも、なかなか訪問出来てません。そのときに立ち寄る楽しみにしてしまって、現地滞在中のラフカディオ・ハーンについてもあまり調べてないので、史実とどの程度食い違っているのか、あんまり説明できなかったりして。
 ただ、そもそもラフカディオ・ハーンという作家は、松江滞在中にはっきりと“2本滞在記”みたいな本を書き上げていたわけではなく、執筆の順序は史実通りではないのが確定しているし、なんなら代表的な著書の幾つかは熊本滞在中に書き上げている。到着早々、ここまで創作意欲を失っていたのかどうか、は不明です……が、一方で『知られぬ日本の面影』という、代表的な著書はこの時期に執筆しているので、今週の展開はそのあたりに繋げようとしているのかも。
 で、そういうことを抜きにしても、今週の展開はただただ面白かった。司之介さんまたやらかしやがった、と思わせてのひねりと、級に始まる探偵ドラマは笑いました――劇中は1891年末から1892年、本邦初の創作探偵小説である黒岩涙香の『無惨』の発表が1889年で、既に翻案小説で海外の作品が紹介されていたとはいえ、フミさんが「読み過ぎ」と表現するほど世間に探偵小説が氾濫してたのか、は疑問なところですが、この際、些細な問題です。突然の犯人捜しが始まる変な状況にツッコんでることが大事なんですから。
 そんなトラブルを経ての締めくくりもこの一家らしく、ユーモラスで微笑ましい。まだトキさんフミさんは家事を取り上げられてるし、司之介は依然としてなにをやらかすか解らない火薬庫の状態ですが、本質的な心地よさはそのままなので、相変わらず安心して観ていられます。
 次週の予告ではまたしても不穏な展開を仄めかしてますが……まあ、心配しなくても大丈夫よ、くらいは言ってもいいよね。

 ……それにしても、ナレーションの蛙と蛇は、どうやってついてきたんだろうか、荷物に紛れてきたのか?

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