午前十時の映画祭15も、いよいよ今コマがラストです――なので、本当はもっと早いタイミングで観に行きたかったのですが、あとで記す事情によって、最終コマ初週の終わり、という、うっかり寝坊したりしたら次のタイミングが難しい、弱冠危うい日を選びました。
なので、いつもより早く起き出し、余裕をもってTOHOシネマズ日本橋へ。
早めに着いたのでまずは用足しをして、落ち着いてからドリンクを購入、ゲートを抜ける。
と、このポスターが待ち構えていました。

TOHOシネマズ日本橋、通路に掲示された午前十時の映画祭15上映館変更の告知ポスター。
……ああ、確定出ちゃったよ。
続報がないことで、たぶん変更の予定はないんだろうな、と察してはいましたが、こうしてはっきりと案内を目にすると、名残惜しい。客層が落ち着いていて利用しやすく、映画祭の雰囲気とも合っているので、出来れば日本橋でずっと続けて欲しかったのですが。
しかしまあ、決まってしまったものは仕方ない。気を取り直して、とりあえずココで鑑賞する最後の午前十時の映画祭を楽しみます。
鑑賞した、私にとってのこの映画祭の大トリは、クエンティン・タランティーノ監督第2作、ロサンゼルスを舞台に、悪党たちの同時進行する空騒ぎを描いたブラック・コメディ『パルプ・フィクション』(松竹富士初公開時配給)。
ちゃんと鑑賞したのはたぶん2度目です――やっぱり、変な映画です。主役が誰だか解らないし、そもそも軸となる物語が判然としない。この人たちは何をやったの? このトラブルが何に繋がってるの? この人、なんか妙にうまく事態を乗りきってるけど、ほぼ偶然じゃない? で、あの話はどこに行った?
が、その振り回されている感覚がやたらと楽しい。本筋に絡むのかよく解らない無駄な会話の軽?なテンポ、そこここで光る名優達の味のある演技もあって、惹き付けられてしまいます。
全体としてどこに着地したのか、いまいち解りにくい結末でもあるのに、やけにスッとした気分が残るのも不思議。題名通り、煽情的な要素に満ちあふれながらも、映画でしか出来ない手法で仕上げた、個性豊かな文芸のような趣があります――という褒め方をすると品性ありげだけど、品性はない。いい意味で、ない。
ともあれ、これで2週間ごとのTOHOシネマズ日本橋通いはひとまず終了です。
近隣ではTOHOシネマズシャンテが上映館となるわけです。ぶっちゃけ、シャンテがいやな訳ではない。系列では唯一、ミニシアター的なラインナップをかけてくれるので、けっこう重宝していますし、劇場の雰囲気も嫌いではない。それに、帰りにふくしま館に立ち寄りたい、と考えても、実は30分くらいで歩いて行ける距離なので、余裕があれば、日本橋とさほど変わりなく利用できる。
ただ、3スクリーンしかないのに、そのうちひと枠を常に埋めるシリーズがあるのはどうなのか。そのことで、ミニシアター作品を採り上げられる量が減るのは、本末転倒な気がしている――もっとも、最近はシネコンばかりになったことで、ミニシアター向けの作品を大作に紛れて1日2、3回かけておく、みたいなスタイルが定着してきているため、シャンテの個性がそもそも脅かされている傾向はあった。ですから、言ってみれば“名画座”の派生であるこの映画祭をシャンテに移す意義はあるのかも。
私の場合、午前十時の映画祭については今後、いちおうシャンテメインに考えつつ、バイクで訪れやすい錦糸町や新宿をより多く併用していく形になっていくかも。
ただしそのぶん、通常の封切り作品を、日本橋中心で利用するように切り替えていくかも。昨年に発表があったきり、未だに正確な時期は公表されていませんが、日本橋にIMAXが入る予定はまだある、はずなので、無事に導入されたら、私は間違いなく、日比谷よりも新宿よりも贔屓にします。本当に、映画館の設備としては、ここがいちばん好きなんですよ私。
鑑賞後はいつもの通りに日本橋ふくしま館へ。
現在、イートインに来ているのは、老麺まるや――今日からなので、映画の予定も合わせたのです。
平日のお昼、しかも到着したのが12時20分くらい。待機列が出来ていて、ようやく券売機に触ったときには、チャーシューメンは売り切れてました。ここ何回か、到着が少し遅れても普通に注文できたので、数量限定をやめたのかなー、と思ってましたが、やっぱり限定だったらしい。
以前なら大盛りで堪能してましたが、ここはサービスがよすぎて、大盛りだと麺が溢れかえって、スープが楽しめないレベルになることしばしば。なので今回は潔く普通盛りです。
少し待って、番号を呼び出されて受け取りに行くと……なんか、心なしか、チャーシューが多い。そのうえ、たぶん店主の奥さんだと思われますが、既に私の顔を覚えてくださっていて、私が受け取りに行くと、「いつもありがとうございます」とチャーシューを足してくれる。結果、テーブルに置いた普通の喜多方ラーメンのヴィジュアルは、ほぼチャーシューメンでした……いいのかなあ。嬉しいけど。
ともあれ、今回も満喫し、珍しくいっぱい積んであったお土産のラーメンも購入して、家路に就くのでした。



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